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スーパーに寄ってみたら、珍しい「辛み大根」があったので買ってきました。
 
ねずみ大根とも呼ばれ、普通の大根より小さめで辛味が強い大根を総称して「辛味大根」と呼んでいます。
 
辛味大根は、おろし蕎麦にしていただきます。
 
 
 
土がついたままだったので、洗ったらこんな色でした。
 
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赤いものは特に辛味が強いのですが、旨みと甘みがあって、これでなければならないというお蕎麦通もいるそうです。
 
 
すり下ろしてみたら、普通の大根に比べ、水分が少ないです。
 
 
 
 
小説鬼平犯科帳に「正月4日の客」というのがあります。
 
 
ここに出てくる蕎麦屋は、この日に限って真田蕎麦しか出さないので、
 
「こんな辛いつゆで、蕎麦の味もあったもんじゃねぇ」
 
と、常連客もやってこないというのです。
 
その真田蕎麦とは、
 
「山国の痩せ地に育つ細く貧弱なネズミ大根をすり下ろし、このしぼり汁をそばつゆにたっぷりあわせる」
 
とあります。
 
この物語は、寒い雪の中、この蕎麦を求めて、年に一度しか来ない客を描いたものです。
 
 
 
実は、この小説を読んで以来、是非食べてみたいとかねがね思っていたのです。
 
ですから、辛み大根を見つけたときは、飛びついて手に取りました。
 
 
 
 
で、お味ですか?
 
 
そりゃぁもう、辛くて大変美味しゅうございました。