問題が起きたとき、物事が思い通りにに行かないときに、「諦める」という言葉を使います。
これ以上無理、限界を感じたとき、希望を失ったとき、手放しする、断念するというときに使います。
「諦」は、本来は真理のことです。
ですから、「諦める」も違った意味を持つ言葉でもあるんです。
あきらかにみる、つまびらかにみる、素直に見る、本来を見る、即ち、物事を「明らかにする」という積極的な意味があるのです。
私たちは物事を素直に見ることは出来ません。
そこには、自分の都合であるとか、勝手な思い、感情などが介在するので、自分本位に見ている傾向があります。
そういったものを除いて、物事の本質を明らかに見ることにより、解決の方法を見つけることが出来るということもあります。
「諦める」という言葉を日常的にそうとらえることにより、より積極的な生き方が出来るように思うのです。