若き哲学者森岡正博氏は、日傘を買っって差しているそうです。
かつて「草食系男子」が話題になったときに、彼らを評価する論陣を張った人です。
今年の猛暑の中、日傘を差す男性が少数いた。
日傘を差す男性は、「耐える男」「強い男」のイメージを逸脱し、「男のくせに」「男らしさに欠ける」と冷笑され、揶揄されることがある。
しかしそれは、日本社会では、「男はこうあらねばならない・こうあるべきだ」という固定概念にとらわれているからだと言うのである。
日傘問題に限らず、現状のような硬直した思考を変えねばならない。
まさにその通りで、そのコダワリが、偏見を生み、差別を生み出しているのだと私も同感である。
今年の夏、私も男物日傘を求めて、神戸、京都のデパートを回った。
しかし、ろくな物がない。
女物は、カラフルで、デザインも様々な物が数多く並べてある。
にもかかわらず、男物ときたら、デザインはジジクサイは、質感は悪いは、品数も少なく、おしゃれで、カッコいい物なんて一つもなかった。
こうもり傘の延長線上の物ばかりで、とても買う気になれなかった。
男の日傘問題の本質は、哲学者が、理屈をこねる前に、日傘そのものにあるのである。
来年は、良い男物日傘を売って下さいな!