随筆家で,食通としても知られた、池田弥三郎氏の随筆「枝豆は生意気だ」の中に、
夏のおつまみの定番中の定番の枝豆であるが、大好物である空豆の季節のあとに
「エヘンともっともらしい咳払いをしてしゃしゃり出て来る」
しかも旬の短い空豆に比べて、長く居座るのがしゃくにさわる。
「さやをとって、さらにもう一枚甘皮をはいで、そういう労働を強いてから口に入れる、手間ひまかかる奴」
というのが出てきます。
これを読んで、その通りと頷けました。
私も枝豆は、必ず豆の薄皮をはいで食べるのです。
ちなみに、ピーナッツは、薄皮のまま食べます。
夏のビールのお供として、食卓には欠かせません。
大豆として完熟する前に収穫する枝豆は、ビタミン類が豊富で、アルコール分解を手助けする成分も含まれています。
原産地は中国のようですが、枝豆の状態で塩と一緒に茹でて食べる習慣は、奈良時代の日本から始まったそうです。
今や世界中で人気の高い日本食ですが、アメリカでは、1990年代後半から、豆腐に続くヘルシー食材として人気があるといいます。
今時期は、京都の紫ずきんが美味しいです。
後一ヶ月ほどすれば、丹波の黒豆の枝豆が出回ります。
ビールの当てとして定番の枝豆ですが、辛口白ワインにも良く合います。
残念ながら、痛風の人は、気を付けなければなりませんがね。