お盆には盆提灯を飾ります。
この提灯には先祖や故人の霊が迷わず帰って来る目印の役割と、迎え火、送り火の役割があります。
死んでも、あの世とこの世を自由に行ったり来たり出来るんなら、いいなぁって思ってしまいます。
先日、作家の青木新門氏が新聞紙上で、宮沢賢治の詩を紹介されていました。
死を迎え、惨憺たる姿で寝ているものを、哀れみ、悲しんでいるもの達に対して、死を迎えようとしているものからは、
「あなたの方からみたらずいぶん惨憺たる景色でしょうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。」
と賢治はうたったのです。
そんなことを考えていると、死ぬ事って結構捨てたもんじゃないように思ってしまいます。