近親が亡くなり、やっと葬儀を終えることが出来ました。
一人の人間を送るって事は、とても大変なことです。
病気であれ、事故であれ、人は寿命で死ぬのです。
若くして死ぬことは、決して不幸だとは分かりません。
それは、老いてもなお、生きていることが幸福であるかどうかは分からないのと同じです。
身近なものをなくすことは、辛く悲しいものです。
そして、亡くなった人と後残りした自分との距離が短くなるほど、悲しみの度合いも大きくなるものです。
人間というのは、もともと自分のことしか考えられない生き物なのかもしれません。
誰かが死んで、それで悲しくなって泣いていても、実はその人のために泣いていないのかもしれません。
結局、その人が周りからいなくなった自分がかわいそうで、情けなくて、泣いているのではないでしょうか。
今まで多くの死に出合ってきて、亡くなった人のために泣けたということが何人あったでしょうか。
自分勝手な身のほどを知らされます。