3.11、昨日は追悼の一日でした。
 
突然やってきた災害、いつどうなるか分からない人生を思い知らされました。
 
 
夜に、村上春樹の本を読んでいて、思わず吹き出してしまったので紹介します。
 
 
【アルマ・コーガンという英国のポップ歌手がいた。
 
1960年前後に歌っていたから、もう大昔のことだ。
 
時の流れは速い。
 
だからというのでもないけれど、この人の名前を思い出すと、「朝(あした)の紅顔(こうがん)、夕べの白骨」という一節が、ついつい僕の頭に浮かんでしまう。
 
つまり朝にははつらつとした若者だったのに、夕方になったら変わり果てていた。
 
人の生死は予測がつかない、という意味。
 
どこかでこの言葉を耳にしても、
 
「えー、睾丸に骨ってあるんですか?」
 
と尋ねたりしないでください。
 
紅顔です。
 
睾丸に骨はない。
 
なかったと思う、たぶん。】
 
 
っていうエッセイの一部の文章です。
 
 
 
3.11なので、顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれませんが、これを読んで吹き出した人は、きっと、有り難い人だと思います。