3.11、東日本大震災から今日で、2年を迎える。
昨日の日曜日、そして今日、多くの家族が3回忌の法要を勤める。
警察庁が9日現在まとめた死者は1万5879人。
また、警察に届け出があった行方不明者は2700人となっている。
その数は決して軽んぜられるものではない。
一方、日本では、年間に約120万人の方々が亡くなっている。
つまり全体の死者の中で、震災で亡くなられた方々は約1.5%である。
その死を悼み、悲しみ、追悼する。
しかし、残る98.5%の死者に、日本人はどう向き合っているのだろうか。
東日本災害での多数の非日常の死を通して、忘れかけている日常の死に思いを巡らすことが重要ではないか。
「独生独死 独来独去 無一従者」
(人は、独り生まれ、独り死し、独り来たり、独り去る、一の随う者なし)
という言葉が思われてならない
母もたった一人で行ってしまった。
父もやがて一人ぼっちで行ってしまうだろう。
私もいつか一人で行かねばならない。
たくさんの人間がひしめき合っているようだが、いざとなったらみんな一人ぼっちなのだ。
そんなことに改めて気づかされた。
(遠井義雄)