最近、辞書を使わなくなった。
ケータイや、PCでGoogle検索がお手軽だし、早いからだ。
高校一年生の時に、同じ下宿にいた同志社大学(*註)の学生に可愛がられ、よくお世話になっていた。
その学生氏曰く、
「学生たるもの、辞書は必携である。
いつも手の届くところに置いておくべし。」
そして薦められて買ったのが、「広辞苑」であった。

「広辞苑」のいいのは、その厚みにある。
昼寝用の枕にぴったりなのである。
暑い夏の日に、畳の上で「広辞苑」を枕にしての昼寝の何と心地よいものか。

先日、山藤章二氏のイラストを見て、学生時代を思い出した。
以来、長きにわたって愛用していた。
そのおかげで、分からないときには、すぐに辞書を引くようになった。
やはり辞書はいい。
だって、ノートPCは、薄くて枕には適さない。
(*註、同志社大学の創立者新島襄(1843-90)の妻は、NHK大河ドラマの八重である。)