新しい1年が始まりました。
昨年は、人間の限界を知らされ、いよいよ真の拠(よりどころ)を求めなければならないと思いました。
科学の進歩が、人類に幸福をもたらすものだと信じ、「アトム」、「ウラン」と未来の象徴として名付けられたアニメもありました。
しかし、科学を過信したばかりに、その「アトム」、「ウラン」が人類破滅のキーワードであった事を知らされたのです。
にもかかわらず、総選挙に於いて国民が選んだものは、平和より実生活でありました。
タカ派の人達が元気になり、右傾化の傾向は歴然としております。
最近、欧米のメディアが日本の右傾化を非常に関心を持っております。
しかし、必ずしも、今の日本人の気持ちとは一致していないようにも思えます。
今の日本人が、それほど深く考えているとは思えません。
ところで、お正月のお雑煮って、色々あるのですね。
おすまし、味噌仕立て、小豆入り、角餅、丸餅等々と。
奈良の親戚では、丸餅の白味噌仕立てなのですが、その椀から餅を取り出し、事もあろうにきな粉をまぶして食べるそうです。
正月早々、もどしそうなお雑煮だと思うのですが。
餅を焼いてお雑煮にするところもあるのですが、武家では、「白(餅)を焼く」が、「城を焼く」に通じるとして嫌います。
京都では、白味噌雑煮です。
こってり甘い白味噌の汁に、丸い餅が入っています。
きっと、戦わずに暮らす事を願っての事なのでしょう。
平和に暮らせる社会をめざさなければなりません。
そしてそれは、決して、何人(なんびと)の犠牲の上にあるものであってはならないのです。