世の中グルメブームで、テレビの料理番組が盛んであり、ミシュランのお店がもてはやされたりしております。
そんなテレビを見ながら、お茶漬けをすすっております。
しかし古来、日本には、名物といわれているものがあり、粋人(すいじん)達に愛でられていました。
食べてみたいですね。
琵琶湖の鮒(ふな)
淀の鯉
馬淵の河豚(ふぐ)
篠山の猪
柳川の鰻
日田の鮎
北筑の鶏
馬舘川の鼈(すっぽん)
会津の三五八漬(さごはちづけ)
大沼の鮒
日間賀島の浅蜊(あさり)
秋田の雷魚
佐賀のキャラ柿
茂木の枇杷(びわ)
秋田の魚醤(ぎょしょう)
熊野の薯蕷(とろろ)
諫早のムツゴロウ
八郎潟のメナダ
越前の寒鱈
駿河の甘鯛
水戸の鮟鱇(あんこう)
金沢の大蟹
吉備の金山鯛
豊後の城下鰈(かれい)
備前の海月(くらげ)
*赤穂の牡蠣(かき)?
「ああ、木下謙二郎が書き記したこれらの名物のどれほどが絶滅したことだろうか。
さらにどれほどのものがその美味を保ち続けているであろうか。
今のうちにあちこちへ出かけて食べておかねばならぬと貴夫は思う。」
朝日新聞連載小説『聖痕』(筒井康隆)