今日24日は、親友の一周忌命日だ。
以前、私が何かの話の中で、
「悪妻を持つと哲学者になるよね。」
って言った時、すぐに彼は、
「ソクラテスだね。」
って、言葉を添えたことがあった。
ソクラテスの妻クサンティッペは、悪妻の代名詞のように言われている。
又、音楽家マーラーの妻アルマも、浮気性で悪妻の誉れ高い女である。
しかし、マーラーの「アダージョ」に代表される、あの暗く陰々滅々たる重厚な音楽は、妻アロマの存在があったからこそのものであるに違いない。
口に出すことの出来ない妻への不満と愛情。
この心の葛藤こそが、マーラーが作曲する為に必要な“哀しみ”なのであろう。
人は、苦悩、逆縁を肥やしとして、自身が成長し、育てられていくのである。
人は、身近かな人間関係に悩み抜く中で、人は哲学者になり、音楽家になるのである。
さて、あなたが三大悪妻に数える後1人は、・・・誰?