オリンピックで次々に結果が出ています。
メダルを取れた選手は、感激し涙を流し、取れなかった選手は、悔し涙を流しています。
辛(つら)いことを辛抱して、我慢して乗り越えることが出来たら、幸せになるのでしょう。
幸せの中身をじっくり覗(のぞ)いてみたら、辛いことが詰まっているのですね。
だって、「辛」っていう字に、蓋(亠 なべぶた)をしたら、「幸」って字になります。(漢字の部首ですよ)
「幸」って字から、蓋(亠 なべぶた)を外したら、「辛」って字になります。
幸せと辛い事って、別々にあるんじゃなくて、辛いことにどう蓋をするかって事なのかもしれませんね。
ところで、メダルを取れなかった選手が、カメラの前で、泣くシーンが気になります。
今までやってきたことの結果が出なかった悔しさからでしょう。
よく分かりますが、柔道の選手には同情出来ません。
相撲の力士が負けたからって泣いたりしますか?
結果が出なかったからと言って、過去のこだわっても仕方がありません。
柔道は、「道」と付いているからには、精神世界があるはずです。
その道は決して今日の結果ではなく、明日も続き、終わりが無く、自分が人生を掛けて歩いて行くものなのですから。
「茶道」 「華道」 「剣道」 「武道」 「書道」 「仏道」 等。
「道」の付くスポーツは、単に競技に留まってなならないものです。
「道」というのは、その取得に加えて、修行面を人間教育の手段(人としての生き方そのもの)として考えられているのです。
「道」を進む者は、その事を忘れてはなりません。