
♪♪ お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔(がお)
お嫁(よめ)にいらした 姉(ねえ)様に
よく似(に)た官女(かんじょ)の 白い顔 ♪♪
3月3日は、ひな祭りです。
それは、お内裏様(だいりさま)と おひな様の位置についてです。
現代は、向かって左にお内裏様(だいりさま)、右におひな様を飾ります。
しかし、昔は、反対で、向かって右にお内裏様(だいりさま)、左におひな様を飾っていました。
何故、左右の違いがあるのだろうという疑問です。
色々調べてみたのですが、結論はこうです。
本来上下の座は、左が上座で、右が下座なのです。
しかし、この時の基準は、座っている方から見てのことなのです。
例えば京都では、天皇(住まいである京都御所)から見て、左が左京区で、右が右京区であるように、自分から見るのではなく、首座から見て、左右を云うのです。
ですから、本来左にお内裏様(だいりさま)、右におひな様、これを向かって云えば、右にお内裏様、左におひな様となるのです。
左大臣が上役ですから上座の左側、右大臣が右側、これを向かって云えば、左大臣が右で、右大臣が左となるのです。
左近(さこん)の桜、右近(うこん)の橘(京都御所の植木)なので、これを向かって云えば、右に桜、左に橘となるのです。
それが、大正天皇の即位の礼の際に、近代化ということからか、天皇が向かって左、皇后が右という西洋式の並び方をされたのだそうです。
男雛女雛の内裏雛(だいりびな)とは、天皇と皇后を表す一対の雛人形ですから、この即位の礼以降、これを真似て、雛人形を今のような並び方にしているのです。
人の考え方が、昔は他を主としていたのでしょうが、今は自分を主(自己中)に考えることが強くになったからかもしれませんね。
ちなみに、ヒシの実を粉にしてついたものを菱餅というのですが、それを菱形に切るのは、
・・・ンッ、女性の何が、菱形?