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昨年より注文していた、印傳の合切袋(巾着)が、ようやく出来上がってきました。
 
今年の干支の龍柄です。
 
 
印傳(伝)は、16世紀頃にインドから伝来し(印度伝来)、日本で創意工夫された染め革工芸品です。

古くは、足袋が正倉院宝庫内に見られ、東大寺に文箱が奈良時代の作品として残っています。
 
戦国時代には、鎧(よろい)や兜(かぶと)などの武具、江戸時代には革羽織、煙草入れ、巾着などに用いられ珍重されました。
 
厳選された鹿革を柔らかくなめしたものに染色を施し、漆(うるし)で模様を描いたもので、現代では、袋物など和装小物に用いられています。
 
この柔軟で軽く強靭な鹿革に漆付けする独自の技法で、多種の個性豊かな紋様を表現しております。
鹿革の柔らかな肌ざわり、時がたつほど冴える漆の独特の色艶が、長く持つ者の楽しみとなるのです。
 
 
あるフランス人服飾評論家が、印傳を見て、
 
「日本には、類い稀(まれ)な美しさと実用性を兼ね備えたこんな素晴らしいものがあるのに、何故、ヨーロッパのブランドものを買い求めるのか。」
 
と、絶賛したといいます。
 
 
印傳を愛用するようになってから、かなり数も増えました。
 
色んなところで珍しがられ、尋ねられるたびに蘊蓄(うんちく)を語っています。
 
和装の時は勿論のこと、季節の応じて、使い分けするのも楽しいですよ。