先日、大阪駅伊勢丹に行ってきました。
 
ここには万年筆売り場が2カ所あって、8階が男性向け、7階には女性向けと、それぞれコンセプトが違っております。
 
まず8階に行ってから、7階を見に行きました。
 
なるほど、女性向きの売り場らしく、色分けして展示してあったり、カラーインクが豊富にありました。
 
今、ペリカンのスーベレーンシリーズに興味があり、M400、M600、M800(数字が大きくなるほどペン自体も大型になる)、それとも限定品かと見ていました。
 
すると、ガラスケースの中に限定品のM320と、同じく限定品のM600が展示してありました。
 
店員の女性が話しかけてきたので、
 
「こちらがパールホワイトで、こちらがグリーン・オー・グリーンですよね。
 
どちらも綺麗で良いですが、やはりペリカンと言えば、万年筆の完成型といわれるM800ですかねぇ。
 
しかし、大きすぎるのでやはり机上型と言うべきですかねえ。」
 
などと、つたないうんちくを並べていると、
 
いきなり上着の内ポケットから、
 
「これですね。」って、出してきたのが、ナント、M800じゃないですか。
 
それも、女性らしく赤いストライプのものでした。
 
とても女性には大きすぎると思ってたものでしたから、あっけにとられていました。
 
微笑みながら、
 
「どうぞ。」
 
この女性の私物であったのでしょうが、手に取ってみると、なんとしっくりと手になじむ万年筆でしょうか。
 
結局、買わずに帰ってきたのですが、未だにあの女性の体温で暖められたM800の感触が忘れられません。
 
学生時代、ドイツ文学を学んだであろう、知的な感じの女性が勧めていた、M800が愛おしくて仕方ありません。
 
(何かが芽生えたみたいーー笑)
 
 
 
今度、買いに行ってきます。
 
 
 
 
ちなみにこの女性は、発売中の「趣味の文具箱 vol.21」に載っていらっしゃいます。(ステキですよ)