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夏の花、夾竹桃(キョウチクトウ)そろそろ終わりになってきた。
 
大気汚染に強い為、高速道路の分離帯や、街路樹として多く植えてある。
 
青々とした笹に似た葉の間に、赤やピンク、白などの桃の花に似た綺麗な花を咲かせる為、いたるところで目にすることが出来る。
 
 
しかしながら、これら身近にある夾竹桃には強い毒性があることはあまり知られていないようである。
 
 
夾竹桃全体に含まれるオレアンドリンの毒性は、青酸カリよりも強い。
 
体内に入ると神経細胞の興奮、筋肉の収縮が起こり、肝機能は低下する。
 
その結果、下痢・嘔吐・目まい、更には心臓麻痺を惹起するという。
 
致死量は0.30mg/kgであるとされる。
 
 
事実アメリカで、常用していた薬のカプセルの中の薬を取り出し、代わりに粉末状の夾竹桃の樹皮を入れ、毒死させた殺人事件があったようである。
 
知らずにバーベキューの串に使って死亡者が出る事故があったり、葉っぱを食べた牛が死んだことも報告されている。
 
 
又、生木のまま燃やすと、その煙にも毒成分が含まれる為、吸い込むと危険であるという。
 
その為、十分乾燥させ、燃やしているときは近づかないように注意しなければならない。
 
これらのことから、 2009年12月に福岡市に於いて、「毒性が強い」として市立学校に栽植されている夾竹桃を伐採する方針が打ち出されたことがある。
 
 
 
身近に嫌な奴がいたら、懲らしめる為に、枝を切って、黒文字(爪楊枝)にして使わせてみては如何ですか?
 
(怖っー!・・・・・・冗談ですから、しないで下さいね。)