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伊集院静を3冊一気読みした。
 
無頼派の作品2冊を読み終え、最後に『志賀越えみち』を読んだ。
 
 
祇園の古い伝統格式の中に生きる舞妓と東大生の落ち着いた恋愛小説である。
 
2人の恋愛を語る一方、京都の四季、祇園の風情(ふぜい)がよく描かれている。
 
京ことばがとてもいい。
 
祇園のことを思い浮かべながら、リアリティーをもって読むことが出来た。
 
 
  ふと見れば 大文字の火ははかなげに 映りてありき 君が瞳に
 
   「好きどす。好きどす。うちをどうか離さんといておくれやす」
 
 
 
いやぁ、純愛っていいですねぇ!!
 
 
 
補足; 伊集院静は夏目雅子が死んだあと、 芸妓の勝乃と京都で暮らしていた時期があったそうですね。