京都人のブランドと言えば、決してヨーロッパのものではない。

そんな言葉より、「老舗(しにせ)」、「銘柄」と言い表す方がいいのである。

千年の間、京都御所におわします天皇への御用達商人がいて、採算度外視の一品を作り出した。

天皇と同じものを食べ、持つことが京都人のプライドなのである。

京都人は、すごく見栄っ張りである。

近頃は、着物にエルメスのバックを持った京都人も見かけるようになった。

しかし、人に対しては、「慌てて出てきたもんやさかい、こんな普通のもん持ってきてまいました。」

などと言うのである。

そして家に戻ったら、バックを磨き上げて、袋に入れて、押し入れに丁寧にしまうのである。

又今日、京都人の最大のブランドは、「京都大丸」である。

「大丸さん」と敬称で呼ぶ。

お歳暮も、お中元も、人さんに上げるものは全て、「大丸さん」で買ったものがいいと思っているのが京都人のブランド志向なのである。


そんな京都人が大好きです。