どんな社交的な人でも「今日はひとりになりたい」と思うことがある。誰だって、職場や家庭、あるいは恋人や友人などの人間関係がわずらわしくなることがある。


そんなとき、無人島にでも行ってしまいたい、と思ったりするものだ。

しかし、本当に誰もいないところにいったら、はたして人間はどれくらい独りぼっちに耐えられるのだろうか?


刑務所でも、独房に入れるのは、懲罰的な意味合いが濃厚で、独房の囚人の方が、精神障害を起こす確率はかなり高くなる。

たとえ周りが犯罪者でも、雑房にいる方が、楽しい生活を送れるようだ。


ロビンソン・クルーソーだって、途中でフライデーと出会わなければ、きっと発狂していたことだろう。


また、まったく音の聞こえない、そして明かりも無い防音暗室に人を入れてどれくらい耐えられるかという実験記録がある。

それによると、2日から4日が限度という結果が出ている。

そんな部屋にいれば、じっくりと物事が考えられそうだが、かえっていろいろなことが頭の中を駆け回り、しだいに幻聴や幻覚に悩まされるようになり錯乱してくるそうだ。


人間は独りぼっちでは生きられない。下手な歌のセリフにありそうだが、これは真実のようだ。