ひとり暮らしは続けられなくなって…
2019年12月に若年性アルツハイマー型認知症と診断されたうーちゃん。
2020年の出来事を回想しています。
認知症のせいなのか、個人の元々の資質なのか、蓄えがほとんどなく、診断確定からわずか4ヶ月で経済的ピンチに陥り、ひとり暮らしを維持することはできなくなったうーちゃん。
まずは住む場所を考えなくてはいけません。
といっても、今の状況では、一人暮らしの母がいる実家か、姉である私の家の2択です。
選択その1:実家
母は公営団地の単身者用の部屋に住んでいます。
間取りは1DKです。
(父は40年前に亡くなっています)
父・母・私・うーちゃんの家族4人で住んでいた団地は、20年ほど前に建て替えとなり、転居の際には、母がひとり暮らしだったため、部屋の間取り単身者用(1〜2名用)になりました。
たまに泊まるぐらいならいいでしょうが、2人で住むとなると相当狭いです。
いつも顔を突き合わせて暮らさなくてはなりません。
選択その2:私の家
主人・私・娘の3人暮らし。
(息子は結婚して独立しました。)
一戸建てで、部屋には余裕があります。
うーちゃんは実家で母の面倒を見ながら生活したいと言いました。
(本人の認識が甘いので、”面倒見る”とか平気で言う。母に面倒を見てもらう立場であるのに・・・)
それはそうでしょう。我が家を選択するわけがありません。
私とは、もう30年以上別々に暮らしていましたし、他人である旦那さんもいますし。
何なら、たった二人の姉妹ですけど、仲がよくはないのですよ。
忘れもしない、高校2年の夏。
当時中学2年のうーちゃんに言い放たれた、兄弟げんかの捨て台詞がこちら!
「絶対に理解できない!ひぃちゃんって、もしクラスにいても絶対友達になれないタイプだわ。もうこれからは、あたしに関わらないで!」
それからは、揉めると周りに迷惑をかけるので、お互いなるべく関わらないように過ごし、相談なんてまったくしませんでした。
実家の団地は、同居申請が必要で、その許可が下りるまでに2か月ほどかかるというとでした。
時間をかかれば、その分の家賃や光熱費がかかります。
とりあえず、うーちゃんは、一人暮らしを解消し、我が家に引っ越してくることに。
そして、同居の許可が出るまでの間に、物があふれている実家を片付けて、うーちゃんが引っ越すという段取りになりました。