認知症の進行の目安、長谷川式認知症スケールの点数は・・・

 

妹のうーちゃんが、2019年12月に若年性アルツハイマー型認知症と診断されてから、2年8か月。

これまでに3回の長谷川式認知症スケールを受ける機会がありました。

 

2019年12月  21点 (総合病院 精神科)

2020年11月  19点(総合病院 精神科)

2021年12月    6点!!!(地域拠点病院 脳神経外科)

 

ちょっとだけうーちゃんを擁護するなら・・・

2019年、2020年の総合病院では、明るい広めの部屋で、私も同席して、ずいぶんとリラックスした雰囲気でのテストでした。

2021年12月から、実家の近くの病院に変更ました。

初めて診察に訪れた日のテストで、うーちゃんも緊張していたかもしれません。

テストを受けた部屋も、机だけの狭い部屋で、同席は許可されず、担当の方の対応は事務的に感じました。

 

それにしても『6点』は驚きでした。

この日初めてお会いした先生も、「ずいぶんと1年で進んだようですねー」と驚いておられました。

総合病院からのデータの引継ぎがあり、3回分のテストを比較して解説をしてくださいました。

テストのひとつに、手書きでアナログの時計を書く項目があります。

1回目は、何の問題もない時計が書かれていました。

針は10時10分を指しており、数字もきれいで完璧でした。

2回目は、すこし輪郭の円がゆがみ、数字も雑になり、「12」がなぜか複数ある、個性的な時計でした。

そして3回目。円はとじておらず横にひずみ、数字は1から5までそれらしきものがかかれ、その後は、ゆがんだ「6」がゆがんだ円に沿ってたくさん並んでいました。

 

うーちゃんは、テストの点数について、あまりわかっていないようで、他人事のように「よくわからなかったんですよ」と、笑っていました。

 

先生からは、①介護度の見直しを申請して、デイサービスなどを利用し始める、②ビタミン類を多くとれるような食事を工夫する、③薬をしっかり管理して飲ませる、この3点が指示されました。

先生に言われて、実家に行き、薬を確認してみると、なぜか小袋や小物入れに小分けにされたメマリーが、あちらこちらから出てきて、やはりきちんと飲めていないようでした。

 

この頃のうーちゃんは、実家で母とふたり暮らし、食事の支度や家事は、母がほとんどを負担していました。

私は、週に1~2回顔を出して、役所の手続きや粗大ごみの片づけなどをサポートしていました。

そういえば、うーちゃんは、友達との約束を、日にちと時間を間違えて出かけて迷子になったことがありました。

だんだんと外に出るのを面倒くさがり、母の買い物にもついて行かなくなっていました。

それでも、一緒に暮らしていない私は、認知症がこれほど進行しているとは感じていませんでした。

 

 

頼みの母が、2022年1月に、転倒による硬膜下血腫で入院・手術。

うーちゃんは、ひとりで生活することができず、とりあえず我が家へとやってくることになるのでした。