「在釜」(ざいふ)
これは、読んで字の如く、
「いま、釜がかかっていますよ」
と道ゆく人に茶の準備ができていることを
知らせる言葉です。
東京ではなかなか出会うことがないのですが、
京都の寺院や町の中で時々見かけるので、
京都は茶の文化が盛んなのだなあと感じます。
こちらは京都 寺町通りにある
江戸時代から続く
「蓬莱堂茶舗」さんの「在釜」
今回、ご縁がありましてお茶会に寄せていただきました。
ご亭主の流派である藪内流のお席でした。
町屋造りのお店の奥が座敷になっていて、
現在、素晴らしい茶室に改修されています。
とはいっても茶室の柱や天井板は
250年以上前のものをそのまま使用しているそうです。
(写真に収めることができず残念です)
錦天満宮所蔵の
とても貴重なお道具も拝見することができました。
宮司さんと亭主が同門(藪内流)とのことで、
今回の茶会のテーマに合ったお道具を
一部お借りしての設えでした。
こちらは錦天満宮の花手水。
京都の名水(錦の水)としても知られているそうです。
錦市場の発展はこの地下水に恵まれていたからこそ、
なのですね。
またまた京都に新しい発見がありました。