先日、我々は3人(私、Y氏そしてT氏)で東山界隈の泉湧寺で行える『七福神めぐり』なるものに行ってきました。通例、この巡拝は、1月中(特に成人の日)に行くべきものらしいのですが、我々も学生。テストがあったので2月に行ってきました。
(本来ならば、『都七福神』へ行く予定だったのですが、時間と旅費がかかりすぎる、との理由であえなく挫折し、2時間ほどで巡れる東山のコースを選んだのです。)
朝、10時に集合。・・・のはずが、バスなどの関係で、9時に。しかも、Y氏のチャリが盗まれるなど、朝っぱらから不測の事態が多く。我々は、この企画への不安を募らせるばかりでした。
さて、そうこうしているうちに、泉湧寺道行きのバスが到着。我々はいよいよ『七福神めぐり』へ向かったのです。
1つ目のお寺に行く
まず『七福神めぐり』の最初のお寺であり、福禄寿が祭られている「即成院」を目指しました。
バスに揺られることおよそ15分。我々はついに、泉湧寺にある『七福神めぐり』のルートの入り口につきました。バス停から「福禄寿」までは無駄に近く、もう、その近さと言ったら、私が見過ごして通り過ぎてしまうほどでした。さて、お寺の中に入ると、まず目にとまったのは手洗い所です。
お寺、といえば、手洗い所で手を清める!そんな、固定観念を持っていた我々は、すぐさま、そこへ向かいました。
弓矢の名人、那須与一を祭ってある
さぁ、手を清めよう!そう思った矢先。
・・・ん?
我々は、一瞬目を疑いました。しかし、間違いありません。
これは・・・・!
PUSHって書いてある
恐ろしく現代的。もう、我々の予想を遥かに上回るミスマッチング。なぜ、こんな寺の一角に、こうして平然とこのタイプの水栓があるのか。もう、神聖な感じなんてあったもんじゃない。
さらに、横を見ると紙せっけんが売り出されていた。何というのかこれは。
ものすごくおもちゃっぽい。
まさかのガシャポン(200円)
もう、しょっぱなから我々の想像を覆す出来事ばかり。とりあえず、我々はそこで手を清め。(紙せっけんは買わず)本堂へ。
本堂に上がると、さまざまな与一グッズがおいてありました。
そしてどうやらこの『七福神めぐり』には、スタンプラリーのようなものがあるらしく、台紙・台帳だけで1000円。さらに朱印代として毎回300円かかります。ていうか、
聞いてないです、そんなこと。
大体、台紙・台帳はまだしも、朱印に300は、とりすぎではないでしょうか?しかも、住職さんがものすごくその『七福神めぐりグッズ』を進めてきます。
住職「君ら、七福神めぐりか?」
T「はい、そうですけど。」
住職「そうかそうか、ほなこの台紙1000円。朱印は300円。買わはるか?」
T「いや。いいです。」
住職「え・・・。いや、でも思い出づくりに・・・」
T「いや。いいです。」
T氏のあまりの拒絶反応に、住職さんも諦め、去っていきました。お金がないんです。住職さんごめんなさい。
2つ目のお寺に行く
さて、福禄寿から、徒歩約3分。
2つ目のお寺は、弁財天の「戒光寺」というお寺です。
入ってみると、やはりありました。手洗い所。しかし、先ほどのような現代的なものではなく、いたってシンプル。まさに寺の情景にマッチしたものでした。
水は枯れていました。
もう少し中に入ると、「おたすけ地蔵」「子そだて地蔵」の両氏が。
地蔵と同じポーズをとるT氏とY氏
この寺には、これ以上なにも無かったので、我々は次の寺へ向かいました。
番外その1
なんとこの七福神めぐりには、番外が2つもあります。そのうちの1つがここ、愛染明王の「新善光寺」。我々は行く前から、その神の名前を見て、「エロい」だの「卑猥」だの言っていましたが、とくに何も無く、隣に幼稚園があるだけでした。
と、その道中我々はたくさんの人形ども達を発見。一瞬にして穏やかな気持ちになりました。
上目づかい。さては小エロか!!
3つ目のお寺に行く
3つ目のお寺は、恵比寿神の「今熊野観音寺」で、今回のお寺たちのなかで最大を誇っていました。
中はでかい本堂や、でかい仏像がありました。
でかい仏像の前に、またしても線香の立てられる所が。なぜか、T氏だけがそのことに食いつき。
T「え、ちょっと!ちょっと!」
と、しきりに他の2人を呼んでいるのです。
Y・私「どうしたん?」
T「ここ、触ってみ?めっちゃサラッサラやで!」
私は完全にその話をスルー。しかし、Yは試しに触っていました。
Y「・・・ほ、ほんまや!」
Yさんはその後、そこに手を突っ込んで何やらやっていました。私は、ここが本当に3つ目なのかと、思案していた、そのとき!
Y「あ・・・・。」
Y氏の手は、その砂で汚れ。その線香を立てる灰(一般に香炉灰というそうです)を覗き込んでみると。そこには、彼の手形が。
Y氏の手形
あ、じゃないですよ!あ、じゃ!
こんなことして良いのでしょうか?我々は、とりあえず、その灰を元に戻し、一礼してから本堂の前へ行き。特に、何も無いのでそのまま、次の寺へ向かいました。
4つ目のお寺に行く
4つ目のお寺の布袋尊「来迎院」は、この日は拝観休業でした。
が、門が開いていました。開いていたのなら仕方ありません。我々は、中へと進んでいきました。
まず、目に飛び込んで来たのは、こちら。
石だらけ。
なんでしょうか、この異様な雰囲気。あふれるような石です。略して、あふ石。しかも、よく見ると、石には願い事が書かれていました。なんでも、ここの石に願い事を書き、隣にある像の周りを3周し、石碑に石を当て、この場所に積めば、叶うというのです。
とか何とか言っていると、T氏が突然。その石達の内の1つを落としてしまいました。
T「あ~ぁ。」
T氏はそういうと、おもむろに石を拾い上げ、書いてあった通り、像の周りを周り始めたのです。そう、彼はもう一度同じ事をすることで、その罪を帳消しにしようとしていたのです。
T「これって、俺の願いも叶うんかな?」
無理でしょう。いや、無理であってほしい。
その後、T氏はその像の前で写真をパシャリ。我々は、その奥へと進んでいきました。
なんでしょうか、彼のこの浮かれ様は。
奥へ行くと。階段があり、我々はそこを上り高い所へ出ました。
そこで、我々はあるものを発見しました。こんなものは、今だかつて見たことが無い。というか、見なくて良かったのか?
何はともあれ、見ていただきましょう。その「あるもの」とは、こちら。
一斉に我々に微笑みかける石像たち。
おぞましい程の石像です。もう呪われそうな位の数です。石像の上に、また石像。彼らは溢れ返っていて、宝船状になっている台の下にまで、たくさんの石像がありました。
どの石像にしても皆さん笑顔なのですが、その数のせいでなんとも恐ろしい、地獄へ送ってしまいそうな笑顔にしか見えませんでした。
汝ら、全員地獄へ落としてくれるわ!
そして、次の寺へ。
番外その2
2つ目の番外は、「楊貴妃観音」です。楊貴妃といえば3大美人の1人。期待大です。入ってみると、いきなり出ました。
玉。
これは何なのでしょう?見れば見るほど綺麗です。ピカピカです。つるっつるです。何を表しているのか、そして我々に何のメッセージがあるのか。全くわかりません。そして、黒い。
その隣を見てみると、やはりいらっしゃいました。彼女こそが世界で3大美人の1人と称される方です。
リラックスなさっております。
これがまさかあの楊貴妃でしょうか?ずいぶんとセクシーな佇まいです。そして、なんでしょうか、多少太っていらっしゃるのか?なんにせよ、美人とは言えず。少し残念な気持ちでいっぱいでした。
5~6番目のお寺
疲れたせいか飽きたせいか、この辺りから特に面白いこともなく、写真もあまり撮れませんでした。なので、少しハショらさせて頂きます。
せめて、5番目のお寺にあった、お地蔵様だけでもUP。
水をかけておきました。
7番目のお寺に行く
さぁ、いよいよ最後のお寺となりました。
ここまでの道中、我々は1度も、巡拝と言いつつも拝んだことはありませんでした。しかし、やはりラストは、しっかりとしめたい。そう思った我々は、最後の最後に本尊に、旅の終りを祝って拝んだのでした。
T氏は、いつもちょっと浮かれ気味。
その後
七福神エリアを出て、すぐそばに、ものすごい急斜面が。
T氏は、「俺が行って来るから、写真とってくれ」そう言い残し、おもむろに斜面を下っていきました。
降りてます。
向こうの方にいます。見えないです。
見えるでしょうか?
当然、彼が戻ってくる前に私とY氏は逃走。T氏は走って追いかけてきました。怒っているのかと思いきや、その顔は少し嬉しそうでした。(やっぱりな、とでも思ったのでしょうか)
さて、その後。お昼がまだだった我々は、どこかへ食べに行くことに。
T氏がしきりに「なか卯に行きたい!」というので、我々は仕方なく。なか卯目指して、歩き始めました。
歩くこと約10分。我々の目の前に五条坂が。これは、清水寺へと通ずる坂です。
Y氏「どうする?行っとく?」
T氏「いや、ここで行くのが我々だろう」
正直、私は行きたくは無かったのですが、ついていくハメに。途中、八橋を食べ元気を取り戻し、歩くこと約2分、清水寺に到着しました。
きれー
舞台にも上がれたのですが、拝観料が必要だったのでパス。何もせず、我々はそのまま同じ五条坂を下っていきました。
結構、みなさん行くんですね。
また、歩くこと20分我々の精神は疲れきり、しかも見渡す限り、見事な殺風景。Y氏と私の脳裏には、「なか卯でなくてもいいのでは?」という疑問が立ち込めていましたが、T氏は一貫して。
T「いや、俺は、なか卯が良い」
なんて我がままなのでしょう。我々はその後も10分近く歩き続けました。
定食屋ならあったのですが。
さらに、八坂神社があったので。入ってしまおうということで、参拝。
豪勢な佇まい。
そして、八坂神社を出て、なか卯目指して歩き出そうとしたそのとき!
あ・・・アレは!
我々は、一瞬頭が真っ白に。しかし、アレは紛れもなく・・・・。
当時は、光り輝いて見えたものです。
な・・・・なか卯だ!
なか卯では、T氏と私は牛丼と麻羅うどんを注文。その時に、付いてきたホアジャンと呼ばれる中国の山椒を全てかけてしまった2人は、辛さでしばらくヒーヒー言い。真冬だというのに、ものすごい汗をかいていました。
皆さん、ホアジャンは「お好みに合わせて」ご使用ください。
まとめ
七福神めぐりは、由緒正しき巡拝です。我々のように笑いながら、拝みもせず、どんどん進んでいくものではないのです。また、香炉灰に手形は作ってはいけません。
また、今回の旅は、巡拝に関するルールを学んだものとなったような気がします。
























