荒野を歩く自然の中に出れば、荒野は見え る。人はそこを何かの目的に向かって歩いて行ける。 たとえ風雨にまみれようが、泥に足を取られようが、道のない森にでようが、 そこは目で見ることができる。 都市の中にある荒野は、目で見ることができない。それは心でだけ見ることができる。 心地よい環境の中に、この上のないような食事、笑いや感動の中に、 人は心で荒野を見つめる。 そこにも風雨があり、泥にまみれた道があり、道を隠す森がある。 脚力よりも、心の力が必要になる。