天賦の才

 

 高校の同級生のT君は、語学の才能がある人でした。

 

英語の授業では、高1やそこらでネイティブ並みの

 

リエゾンを利かし発音をしていましたし、修学旅行の

 

時には、アメリカ人のバスガイドを英語で口説いていました∧( 'Θ' )∧

 

芦屋の生まれでしたので、いいとこの坊ちゃんで留学などの

 

経験があるんだろうと思っていたら、何のことはない、

 

僕と同じ中学に入るまではアルファベットに触れた程度だった

 

そうです!(◎_◎;)

 

 そんな彼は学年4位(総勢500人)の成績でしたので、

 

何とか英語の点数だけでも勝ちたいと思い、僕も頑張りました。

 

大学時代、彼は独学(留学せずに)で、英語とブラジル=ポルトガル語

 

をマスターしました。

 

 高校卒業から25年が経ち、今では同じ教育業界で働いています。

 

彼みたいな人を「天才」と呼ぶのだなと思います。

 

 

 けれど、僕は師匠に君は「努力の天才だ!!」と言われました。

 

努力≠天才なので、なんだか腑に落ちませんが、「努力をする才能がある!!」

 

そうです。今では、勝手に自分に「努力の才能がある」と信じています。

 

(努力以外何もないので・・・)

 

 そういえば、僕の人生は、ずっと努力と失敗と少しの成功ばかりです。

 

高校も大学も第一希望には届かなかったのに、勉強はやめなかったし、

 

全く知識のない営業職で優秀社員賞をもらったり、2万円のアパートで暮らし

 

ながら独学で翻訳の勉強をやり直したり、50人の生徒数を3年で250人に

 

増やしたり、絶対失敗すると言われた独立の話も、その日にテナントを決めて

 

塾を始めて10年続かせたり・・・。

 

 T君は、まるで日本に一度も来ないで『源氏物語』を訳したアーサー・ウエイリー

 

のような語学の天才ですが、僕は地を這いながらジリジリと前に進んだジョン万次郎

 

のごとく生きてやろう。と思います( ̄^ ̄)ゞ

 

 

●今日の語句●

 

prodigy 神童、天才児 =whiz kid