業績好調のオリエンタルランドが下げ続けている。

新NISAのランキングにも上位に顔をだしている人気株のOLC

なぜこんなに下げているのだろうか?

 

原因としては京成電鉄および三井不動産のモノ言う外資株主が政策保有株を売却して

配当や設備などに充当しろと要求していることがあげられる。

 

京成電鉄は3/15に変更報告書(5%ルール報告書)を提出した。

報告書によれば、OLC株式保有比率は20.04%→19.13%に減少した。

 

そして三井不動産は4/9に変更報告書(5%ルール報告書)を提出した。

報告書によれば、OLC株式保有比率は6.92%→5.91%に減少した。

 

時系列が前後するが、

4/1に京成電鉄の株主である英投資ファンドのパリサー・キャピタルが、

投資先の京成電鉄に対し、保有するオリエンタルランド株式を短期間で

15%未満まで減らすべきかどうか、

自ら株主に諮るよう要求していることが報じられた。

 

そのことから最大で5%近くの保有株を売却による売り圧が発生する可能性がある。

 

・短期間というのはどのくらいのスパンなのか

・また売るとすれば何%まで売るのか

 

そのあたりがクリアになれば下げも止まるだろう。

 

放出される株

 

最悪のケースとして5%売り出されるとした場合

放出される株数の計算はOLC発行済株式の

総数1,639,519,100株に対するパーセンテージとなるので、

 

16,395,000 X 5 = 81,975,000 株

 

が市場に売り出されてくるということになる。

5%の売り出しによる株価の希薄化懸念が株価を押し下げている。

とみてよいかと思う。逆にそれ以外はないだろう。

 

ここで株価の時系列を確認すると、

4/1に報道された5%売却の話が出た日の終値は4879円

かなり乱暴だが、単純にその株価に対して5%希薄化した場合の株価は

ざっくり計算して4635円となる。

その前からこの話で大きく下げているので、計算の基準株価は

5200あたりとしてもいいかもしれない。

いずれにせよ発行済み総数は変わらないので、増資による希薄化とは

比較にならないが、市場内でうまく捌いてもらえばいいと思う。

 

GSユアサやデンソーの公募増資で株価は一旦大きく下がったが、

3カ月ほどで戻してからGSユアサについては1000円以上の上昇を見せている。

ソシオネクストの場合も大株主の売り出しで大きく下げたが、半年もたたぬうちに

大きく戻している。

 

短期ではネガティブだが3カ月から半年保有を考えていれば、

とくに業績からいっても気にすることはないかなと思ってINしてみた。