本当にあった話2 | 歯が浮く

本当にあった話2

困った人を見捨て置けない性分で声を掛けた。
「どうされたんですか?」
「・・・」
「どなたかお探しですか?」
「・・・、実は息子がここにいるはずなんだけど見当たらないじゃよ」
「一緒に探してあげますよ。名前はなんていうんですか?」
「○○」
しかし、そんな名前はなかった。それにここにはは若い人しかいないはず。そんなこともよぎりながら再度探したがやはりいなかった。

「やっぱりいないみたいですねー」
「・・・」
「どうします?」
「はい。わかりました。また来ます。」
「そうですね。次は明るいうちに来て探せばいいですよ。他のアパートかもしれないし。 通りまで送りましょう。」

「ありがとね。親切な方だね。」

それから友人はまた通りまで老婆と戻った。

ところでお婆ちゃんはどこまでかえるのか?

家は○○○なんだよ。だからタクシーで帰ります。

友人の家側の通りでは反対方向のタクシーしか拾えない。

つづく