本当にあった話 | 歯が浮く

本当にあった話

これは以前、友人から聞いた不思議な話です。

まだバブルが弾けて間もない頃で不況という実感もなくむしろバブルの余韻に浸っている時代でした。

あの頃は何かにつけて夜遅くまで飲み歩いたりしていました。
その日もその友人と私、他にも職場の連中が5、6名いていつものように飲みに出掛けました。
場所は決まって渋谷のカラオケバブ。そこで三時間余り楽しい一時を過ごしましたね。その日は友人の体調がすぐれないということで解散しました。
不思議な体験はそのあと起きたのです。
その友人宅は目黒。渋谷から2駅。家は目黒駅から権之助坂を下ったところにある。
知っている人は何でもないかもしれないが混雑する日中の目黒通りは夜になるとグッと人通りが減る。
友人の家はそこから一本入ったところにありさらに人通りはなくなり女性の1人歩きは物騒なくらいだ。
その日も帰りは23時前。人通りはない。
当時、友人の住まいはワンルームマンション。土地柄か若い人ばかりすんでいた。
ところがその夜、マンションの入り口に並ぶ郵便受けを眺める老婆が佇んでいた。見た目から友人は80歳を越えていると思った。

つづく