素敵なおめめ | ちばの日記。

ちばの日記。

千葉恵太の日常だったり、

時々、出演情報だったり。

目が生きている少年を見た。

 

 

今日は珍しく予定があり、

バイト先の上司とバイト仲間とお食事をしてきた。

無理やりやることを作り、うだうだと夕方からスターバックスにお邪魔するという堕落した日々の中で、予定があるというだけでとても生きている気がする。

 

道中で新年のご挨拶をして、新年いかにバタバタしたか、いかに楽しかったかを聞き、「え、ここに入るんですか?」というような、それはもう立派なステーキ屋さんに入った。洋食屋さん?レストラン?restaurant?何て呼ぶのが適切かわからないほど立派だった。

 

店員さんに上着を預け、エレベーターで2階へ。

あ、2階なんだ・・・・!なんて貧乏人の驚きをかましつつ、冒険は続く。

 

メニューの文字と金額に目が眩む。

上司の方がご馳走してくださるという話は.聞いていたが、それにしても

頭の中でミニ千葉がオロオロと狼狽えていた。

 

なんやかんやでコースを頼むことにすると、

ウェイターさんがフォークとナイフを追加で大量に持ってきた。

とはいっても、実際には3本ずつくらいなのだが、並んだそれらを見るとこれから何をするのだ!?と思ってしまうほど大量に見えた。

 

食事は、それはもう申し分なかった。

テレビの食レポで、芸人が嘘かと思うほど唸るシーンをよく目にする。

あれは実在する。

美味過ぎると言葉は出てきませんで。

サラダすら美味いのだからそれはもう全部うまい。

 

おいしい食事をすると話も弾む。

バイト先のちょっとした出来事の話、休日の出来事、バイトの話、バイトの話。

それはまぁ、そういうコミュニティなのだから仕方ない。別にその話題が辛かったわけでもないし、楽しくバイトの話をした。

 

何を食ってるのかわからなくなるほど柔らかく美味しいフィレステーキを食べ、デザートまで食し、

 

本年もよろしくお願い致します。と言葉を交わし、

 

ご馳走になり、解散した。

とても素敵な上司と仲間たちだ。

 

 

 

近くに有名な大きな公園があった。

寒いしすぐ帰ろうとも思ったのだが、なんだか歩きたくなり吸い寄せられるように改札とは反対側に歩き出した。

 

音楽を聴きながら散歩をする

ということのリラックス効果を実感したのはここ最近だ。

 

星野源さんの『POP VIRUS』をループさせながらひたすら歩く。

自分との対話の時間。

 

夕方から夜へと変わる空気を感じながら、駅へと足を進める。

家に帰っても特にやることはないし、各駅停車でだらだらと帰ろう。

座席に座り、本を読み始める。

 

ふうと一息。今どこの駅まで来たのかなんて確認してみると。

 

電車の扉の前に、

 

目の生きた少年を見た。

 

 

小学5年生くらいか。髪は少し茶色っぽく、将来アフロになりそうなくらいの天然パーマで、優しそうな、というか少しおっとりとした様子の彼はだらしなく口を開けながら上を見ていた。

広告を見ていたのだろうか。それは確認しなかった。

なんだか目が印象的だったのを覚えている。

キラキラしているというのか、曇りがないというのか、ガラス玉のような目だったのだ。

 

 

人は目だけで感動させることができるのだなと、僕は驚いた。

 

 

 

そしてなんだか自分が薄汚れたもののようで少し悲しくなった。

 

自分にもあんな頃はあったのだろうか。

あんな目をした大人になりたっかったのだ、と思い出した。

 

 

心のどこかがひどく悲しくも、

なんだか今日はいい日だったなと。

 

明日は、どんな1日になるのだろうと、

明日は、どんな1日にするのだろうと、

 

星野源さんが耳に何かを語り掛けてくれるのを感じながら、

思うのでした。