写真を見ると当時の記憶が鮮やかに蘇ります。
嘘です。
うすぼんやりと思い出す程度です。
現実はそんなもんです。
2014年10月12日の日録。
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特急列車に揺られながら、昨晩読み終えることの出来なかった本を読む。
サクサク読めて、クスクス笑える愉快な本。
著者の絶妙なツッコミが笑いを誘う。
車窓から見える空は鉛色。
ペットボトルの日本茶を飲み、また本のページをめくる。
ゆらゆら。
サクサク。
クスクス。
ごくごく。
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幕張での待ち時間。
大衆のエゴイズムが渦を巻く。
昨夜語り合いし、そのことを今痛烈に感じている。
他を思い遣る。
他を慮る。
そのようにありたいと思うのだが、我欲に塗れし人々に平然と押し退けられると憤懣やるかたなくなってしまう。
昨夜の気持ちを思い出そう。
月島にて、豚もんじゃとチーズもんじゃを食べながら話したことを思い返し、エゴイズムの波に飲み込まれぬよう踏ん張ろう。
嗚呼、それにしても幕張。
欲望渦巻く幕張…。
欲望渦巻く街で、暴徒と化した民衆がスターをもみくちゃにしているのを目撃してしまった。
いつの時代も大衆は生贄を求めている。
まるで、マリーアントワネットのように、スターは愚鈍なる人民の憂さ晴らしの餌食となっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー写真を見て思い出すこともあります。
2014年10月12日に都内某所で開催された勉強会に参加したのです。
今の奥さんである彼女は当時、心が不安定で、一人ぽっちでは参加出来ないと泣きついてきましたので、付き添いの為に北海道からわざわざ出向いたのです。
勉強会の参加は応募者から抽選で選ばれるシステムで、わざわざ北海道から東京まで無駄足を踏みたくはないので、当選券を偽造して潜入するという手段もあったのですが、さすがにそのようなみっともない犯罪行為などしたくはないので、運を天に任せて、正当な手続きを踏んで、正規の当選券をゲットして、会場へ彼女をエスコートしました。
彼女は知り合いと挨拶を交わし、交流を深めている様子で、私はホッと胸を撫で下ろしました。
彼女の心配は杞憂であったのです。
すべての参加者と仲良く出来るわけがありません。
大勢の人の中から気の合う仲間を見つければ良いのです。
彼女は心配性で社交的なのでした。
天使のような悪魔の笑顔で、どっちつかずのアイウォンチューです。
私は安心して空の便で北海道へ戻りました。