みなさん初めまして。
菅原くんとは小学校からの幼馴染で菅原くんと同じくらい変な奴の鷲谷建(わしやたつる)です。

==まずは自己紹介します==

秋田県出身で、
泉小中学校で、
秋田商業で野球をやって、
北海道医療大学 理学療法学科にいます。

こんな感じす。そして現在は、北海道医療大学という結構田舎にある大学で、地域貢献団体サークルONEを立ち上げて、地域で色んなことをしています。

これを見てる人は菅原くんのサービスを見たり聞いたり、実際にやっている人もいると思います。実は僕らのサークルでも、高齢者の方の自宅訪問を学生がしていて、今日はその辺について書いていきたいと思います。

みなさんが活動する上で何か参考になったり、こんなことが勉強出来るんだ!と思ってもらったら幸いです。


==1人の地域の人との出会い==





僕らのサークルでやってきたのは地域に住む一人暮らしの男性の自宅訪問です。


訪問し始めたのは去年の6月で、訪問した理由は地域包括の方から『独居で暇している人がいるから鷲谷くん訪問して!』と言われたからです。


そこで訪問したみたら結構衝撃的で、一人暮らしをしていて、体は元気なんですけど、生きがいや楽しみが少ないように感じました。
会話の中には『いつ死んでもええ』と言ってしまうくらい、結構最初の方はネガティブな発言も多かったと思います。


その日から『もう少し訪問しよう』と思って1週間に1回くらい訪問するようになりました。


そうすると少しづつですが、その方の生活の背景や想いが分かってきました。


大阪出身で大阪育ちだったこと、
奥さんが他界されてから一人暮らしをしていること
たこ焼きが好きなこと
奥さんはガーデニングが好きだったこと


そして誰でもいいから話し相手がずっと欲しかったこと



地域包括の人だと地域の住民の方への訪問は2ヶ月に1回のになってしまいます。それ以外は人と関わることはほとんどなく、ずっと家ですることがなく、暇をしていました。


そこに僕ら学生が現れました。それでもその方は、知識や経験がない僕ら医療学生でも話し相手として歓迎してくれました。


それから僕は訪問を続けて、その方から多くのことを学ばせていただきました。今まで病院でしか実習などを行なっていなかった自分としては衝撃の連続です。


『病院で死にたい奴なんておらん!!』
『ずっとこの家で暮らしたいよ』
『何だあの介護施設、牢屋か!』


今まで大学で勉強していた内容と、地域の人のリアルの声には大きな差がありました。


僕自身とてもびっくりしましたし、これを他の人にも知って欲しいと思ったので、大学の友達も誘い、訪問するようになりました。





その方の自宅に訪問した学生が『面白かった!』と言ってくれて、人数はどんどん増えました。


最終的には30人近い学生がその方の自宅に訪問していると思います。(笑)


==この人の生きがいはなんだ?==


僕らは半年くらい訪問を続けていく中でこの方の生きがいは何か考えるようになりました。


そして色んなことを掘り下げて考えていく中で、この方のためにイベントをやろう!と話し合い、様々なことをやって来ました。

それを少し紹介します!!


1つ目はたこ焼きパーティーです。


いわゆる『たこ焼きの粉』みたいなのは一切に使わず、出汁から作ったたこ焼きは絶品でした。


昔から自宅でたこ焼きを食べていたそうで、昔話も含めてとても盛り上がり、すごく楽しかったし、すごく美味しかったです。


2つ目はガーデニングイベントです。


元々奥さんが好きだったガーデニング。奥さんが他界して数年庭をいじらなかったために、その方の自宅の庭は雑草でいっぱいになってしまっていました。


なので、その方の自宅の庭を学生がガーデニングするというイベントを行いました。




昔の庭を思い出してもらったり、水やりで外に出てもらえたらいいな〜と思い、今回のイベントを行いました。


雑草を抜いて、チューリップの球根を植え、本格的に庭を綺麗にしました。


ガーデニングイベントの際に、学生が楽しそうに庭を耕している姿を見て『長生きしなきゃなぁ』と笑いながら言っていたのが印象的でした。


==僕らは何を学んだのか==


僕らは1人の高齢者の方にずっと話す機会、何かをする機会を与えて来ました。


でもそれよりもはるかに多くのものを、その方か与えられて来ました。


それは
地域の方の本当のニーズは何か?
医療学生が今、何を学ぶべきなのか?
高齢者の人の生きがいは何なのか?


考える機会、学ぶ機会を僕ら学生は常に貰っています。この方の自宅までの交通費、ガーデニングの土のお金、球根のお金、これら全てが学生負担です。


でもみんな地域の人のために活動したい!といやな顔1つしません。


学生が地域で学び、育っていく。僕はそんな町にしたいなってずっと思っています。


大切なことは人に与えることだと思います。その人のニーズに目を向けて、その人は何を求めているのか考えることは、とても重要なことです。


自分らにでも出来ることを模索して、実践していくこと。でもそれがもしかしたら1人の方の生きがいになるかもしれない。


だからこそ、今から地域で誰かのために行動して、たくさんのことを学んで欲しいです!


僕らはこの方をきっかけに、他の地域の人に何か出来ないか?とみんなで考え、サークルを作りました。


だから僕らのサークルは1人の地域の高齢者の方が始まりのサークルです。


僕らが新しい活動をしたり、色んな人の支援をすることが、このサークルを立ち上げるきっかけになった方の1つの生きがいになっていると僕は思います。


みなさんも、今から地域の人の想いに触れることができる経験は素晴らしいことだと思います。


少子高齢化が急速に進む日本、そしてその先頭を走る秋田のリアルを知れる経験は中々できません。


人の想いを受け止めて、何もない自分でも何が出来るか考える。

きっとその連続です。

でもそこで初めて、自分が必要とされているという感覚を知ることができると思います。


頑張ってください!応援しています!


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今日はこの記事を読んでくれてありがとうございます。僕もこの記事を書きながら、自分の活動を振り返り、また前に進もうと思えました。

秋田のみんなに負けじど、僕も北海道の地域を笑顔でいっぱいに出来るようにこれからも頑張ります。

みなさんも秋田で頑張ってください!



北海道医療大学 鷲谷建



北海道医療大学 

地域貢献団体 サークル『ONE


サークルホームページ

https://peraichi.com/landing_pages/view/hokuiryouone



『地域の○○さん』

この記事で書かれてる高齢者の方へのインタビューです!!

https://note.com/washiya37/n/nd437c646aa37