2年前のブログについて書いています。
音楽を聴いていて気持ちが変わるとか癒やされるとか、あるいはそれなしでは生きていけないくらい大切な存在という場合もあることと思います。
身近な例で恐縮ですが、私が食事の用意をしたり食器の片付けなど、本音ではやりたくないことでも好きな音楽をYouTubeから選んで台所で流すと、決して自ら進んではやりたくないようなことが全然気にならなくなっているのが不思議です。
わたしにとって楽曲によっていろんな意味や感覚を与えてくれますが、そのひとつに「大好きな別世界に一瞬で移動させてくれる」といういわば“どこでもドア”的な存在かなという意識があります。
かつてドビュッシーの「アラベスク第1番」につて書いたことがあります。歯医者さんでこのメロディーを流しているところがあるという話を聞いたことがありますが、その意味について書いてみたものです。もし良かったら読んでみてください。
フルート エマニュエル・パユ
「アラベスク」はドビュッシーの初期のピアノ曲で1番と2番とがありますが、特に1番は他の楽器でも演奏される人気曲で、ここではフルートのパユ、ハープの安楽真理子が見事な演奏を聞かせてくれています。
「アラベスク」とは「アラビア(風)の」という意味のフランス語ですが、「装飾的な」とか「幻想的な」という意味でも使われているようです。冒頭のメロディーは後半にも繰り返され、あたかも枯れ葉が風に吹かれて空へと舞い上がったり地上に舞い落ちたり、別な次元の世界へと誘われていくようなイメージを創っていて、これが聴こえてくるだけで一瞬のうちに幻想的な別世界へと引き込まれていく感じがします。
実はこの曲、テレビのアニメの挿入曲やコマーシャルのBGM、さらにはゲーム音楽の一部にも使われているとのことで、人気曲であることもさることながら、現実と非現実を一瞬のうちに移動してしまうような音楽というイメージが定着しているようです。
ちなみにこの曲は歯医者さんのBGMにも使われているそうで、この曲を流しながら患者さんの治療をすると不思議と痛がらないのだとか。現実から空想の世界にワープして、歯の痛みも忘れてしまうような別世界にいざなってくれるということなのでしょう。
音楽に秘められた力は年齢を問わず人の心に働きかけてくれるものだとあらためて思います。
ウチの猫が生後4ヶ月くらいのときの写真です。抱っこしていたらいつの間にか夢の世界に入っていました。
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わがやのねこです(4ヶ月ころ)。はしゃいでいたのに急にしずかになったので見るとねむっていました。