2年前のブログについて書いています。

 

ランパルが残してくれた言葉について考え続けています。

 

テクニックはもちろん、トーンとかサウンドとかソノリテとかを大事にしなさいということらしいのですが、その意味を探りながら基礎練習・・・モイーズの「ソノリテについて」をさらってから「タファネル&ゴーベール」で音色や響きや音質が良くなっているか点検することにしています。

 

本来は基礎練と楽曲を毎日同時進行できれば理想なのでしょうが、現実には基礎練と曲練を一日交代にするのがやっとです。それでも以前出来なかったところができるようになったとか、以前とは違う音が出せるようになったというように実感したときなどは嬉しいものです。以前は曲練していても伸び悩んでいたのですが、基礎練に力をいれたら曲練が不思議なくらいはかどっていることに気付くようになりました。

 

「ソノリテ」や「T&G」以外に練習曲としてケーラーやアンデルセンもやっていますが、いずれも難しいのでメトロノームなしのゆっくりテンポで始めました。終わりページに達したらまた初めに戻ってほんの少しだけテンポを上げていきます。今はなんとかメトロノームを使える!ようになりました。これからどこまでテンポを上げられるか、自分なりの楽しみにしています。

 

先日3年ぶりにボランティア演奏に行ってきましたが緊張することなく家で練習していたとき並みの演奏ができたと思っています。依頼がきてから本番まで短期間だったのですがあせることなく練習できたのは、基礎練をたくさん取り入れた結果かなと自分では思っています。ことわざの「急がば回れ」ということを実感しています。

 

ランパルのメッセージは私なりに解釈すると、テクニックを磨く過程で音色を磨いていくということかなと思っています。基礎練はテンポや音程が正確かとか音ミスがないかとかの他に「ソノリテ」で作った音色が保てているかを確かめる練習だと思っています。そういうことを気付かせてくれたという点で、あらためて偉大な演奏家が残してくれた言葉と音楽に感謝しているところです。以下のYouTube動画に英文で掲載されていますので良かったら読んでみて下さい。