地元で万博が開催された時さえスルーしてきたのに
今回、大阪万博に成り行きで行く事になった。
天気予報では「大雨」
予報は外れる事もあるが、この日ばかりは大当たりであった。
10時入場の回を予約してあり9時40分に夢洲駅に降り立ったが
そこには9時入場のお客様達がひしめいていた…。
雨の平日、万博に来る人ってこんなにいるんだなあ…
私は半分仕事みたいなもんだけど、完全に行楽っぽい人も大勢いるなあ…
とぼんやり考えながら、列の最後尾に並ぶ。
ざあざあと雨が降りしきる中、列を作ってひたすらに待つ。
はたして小生が入場ゲートをくぐったのは11時だった。
そもそも小生は万博などに来てはいかん人間なのである。
人混みが苦手で、大きな音が苦手、行列が苦手。
万博の方から「お前みたいなのは来るな」と言われるであろう人間なのだ。
それに加えてこの雨。
他人の傘を避けるのも、他人の雨合羽から水しぶきが飛んでくるのも、
何もかもうんざりだった。
入場した時点で、一日で使えるエネルギーの9割を既に使った。
ああ、どこもかしこも行列につぐ行列だ。
パビリオンに入場するには、予約が要るというのは知っていたが
「予約不要、自由入場」と記載されたパビリオンまで長蛇の行列で
自由入場なのに「入場制限」がされていたのには驚いた。
スタッフの方が声を枯らして「ただいま入場制限中です、ご了承ください」
と叫んでいた。おお…。
食べ物を買うのも全て行列だった。
もう、行列嫌ーい等と甘えたことを言ってる場合ではないんである。
並ばざる者、食うべからず。
食べ物は購入できたが、今度は座る場所がない。
ベンチは沢山あるが、屋根がないのでどこもかしこも水浸し。
水着かズボンの合羽を着用でないと座れない。
しかしまあ、1人なのでそこはそれ。屋根付き休憩所で
隙間に潜り込むように席を手に入れ、もそもそと昼食を食べる。
ひっきりなしに人が来るので、詰めたりしているうちに
端の席になり、屋根はあるが壁はないため、ざんざん雨風が降り込んでくる。
屋根があるのにびしょ濡れになった。
もう、仕事ほっぽらかして帰ろうかなという気になった。
小生と同様に食べ物を持って右往左往している人が溢れるほどいるので
席を譲るべくさっさと食べ終えて、早々に席を立つ。
嘘です。「早く食べて早くどけよ」という視線に耐えかねて席を立ちました。
その後、あっちこっちに並び、パビリオンを幾つかと
「コモンズ」という複数の国がブースを出しているスペースを幾つか見学した。
この「コモンズ」というのが、一番万博らしいというか、楽しめた。
聞いた事のない国(失礼だけれど)や、渡航禁止の国などに
ほんの少しだが触れる事ができた気になった。
ちなみにある行列に並んでいたら、突然目の前の人が、
もう一つ前の人と殴り合いの喧嘩を始めて、たまげた。
ぼんやりしていたので、一瞬逃げ遅れ、しこたま足を踏まれた。
帰りの電車内、旅行中と思しき韓国人にめちゃくちゃ足を踏まれた。
思えば、朝、入場時にも足を踏まれたし、足を踏まれまくった一日であった。
そんな訳で、ノープランで飛び込んだ万博は、
色々悪条件が重なり、なんという苦行だ、という つらい気持ちになった。
でも、周りの人達は大抵楽しそうにしていた。
つらい気持ちの一番の原因は、他でもない自分であろう。
嫌だったことばかりではよろしくないので、
次は万博で楽しかったことも書こう。
苦行としか感じられなかった一日だったが、
ちゃんと楽しいこともあったのだよ。