皆様、お久しぶりです。模擬国連早稲田研究会です。

去る5月11、12日にわせけんの新歓会議が行われました。たくさんの新メンに参加していただけて本当にメンバー一同嬉しい限りです。
それでは、以下会議監督・佐々木絵梨による会議報告です。

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こんにちは。模擬国連早稲田研究会31期で、新歓会議監督を務めさせていただいた、早稲田大学国際教養学部の佐々木絵梨です。
 議題は『北朝鮮における人権状況』で、国連人権理事会第22会期を模擬しました。この会議は2013年2月~3月にかけて、実際にスイスのジュネーブで行われていたものです。そこでは史上初の試みである、北朝鮮に対する独立した調査機関の設立(日本とEUが主導となって作成しました)が全会一致で決定しました。非常にタイムリーな話題です。
 今回の会議では、実際のものと少し設定を変え、北朝鮮の擁護をする立場にある国を理事国に追加しました。これまで人権理事会では何度も北朝鮮における人権侵害を非難する決議が採択されてきましたが、それに対して反対を示す国も複数あったのが事実です。そのような国も加えて、更に北朝鮮を非難する国際的風潮の高まる中でどのような展開になるのか、非常に楽しみでした。
 当日は、多くの新メンが参加してくれました。会議経験のある人、今回が初めての人、と様々でしたが、議場では非常に活発に交渉がなされ、新メンが一生懸命動いていることが印象的でした。
 結果として実際のように調査機関設立に至ることはできませんでした。しかしながら、代替案として中国やロシアが主導となって作成した、食糧援助に特化した決議案が全会一致で採択され、日本が中心となって作成した、拉致問題に特化した決議案が賛成多数で採択されました。Model United Nations of Waseda Branch
 確かに、この決議案が採択されたからと言って、実際の世界が変わるという訳ではありません。しかし、模擬国連では、実際の会議と異なり、今回のように学生の視点から、新しい結果を導きだすことができます。会議に参加する過程で、様々な立場の国が存在することを理解し、自国の国益達成のために他国とどう向き合うかを考えたと思います。そうすることで、普段の生活では決して経験することの無い学びがあったり、達成感を感じられたり、そしてかけがえのない仲間に出会うことができたりするのです。
 長くなってしまいましたが、今会議に参加してくれた全ての大使と、ともに会議を作成してくれた副会議監督、相当量の事務をこなしてくれた秘書官、常に会議全体の流れを把握し、最前の対応を提案し、議事進行を行った議長に多大な感謝の意を表したいと思います。皆さん本当にお疲れ様でした!
Model United Nations of Waseda Branch