【2006年の日記】
2006年に、YAHOO!ジオシティーズに書かれたOB・OG日記を、ココに保存します。
********************************************************************


井川先生、なぜ、週3日しか、出講しないんですか?


(バブル時代の早稲田予備校・東京本校で)  井川治久師は、私たちの「昼文(ひるぶん)2」という「350人・大教室」のクラスの「英文法・作文I」という講座の担当者でした。 「昼文」というのは、昼間部・文科系のことで、早稲田大学・慶応大学・上智大学・立教大学・明治大学・学習院大学・青山学院大学を志望校とする浪人生からなるクラスの名称でした。

暖かな、ある5月の午後、緑に囲まれた年季の入った本部校舎の大教室で、最年少講師の人気授業がスタート。受講者は、大教室に、いっぱい。350人の満席状態でした。いちばん前の座席の席取りに成功したのですが、最前列の座席のまん前には、高校の2倍程の高さのある教卓が固定されていて、見上げると、井川師のドデカイ顔がありました。その迫力に圧倒されてか、英文法が、しっかりと頭に入りました。集中できる講義を聴いていると、時間が経つのは、あっという間。終わると、季節柄か?  まるで、お花見のように、チョークの粉の花びらを浴びていました。 髪の毛に染まる白やピンクや黄色の粉を、トイレにいって、目にした時、今日もがんばって授業を受けたんだ、という充実感を確認することができました。

講師室の井川先生のところに出向いて、「なぜ、週3日しか、予備校の校舎に来ないんですか?」と尋ねると、「火曜・木曜・土曜は、講義日。そのための英語の研究日が、月曜・水曜・金曜で、日曜は、寝てよう日!」とか仰って、★「大クラスで講義を受け持つ講師には、大きな責任があるから、あまり多くの講座を持ちすぎずに、勉強してください、と秋田佳子校長先生に、念を押されているんだ!」とのことでした。

★「受験英語研究と、授業計画が、全てだ!」という授業中の発言どおり、★良心的な講義を受けることができました。

井川先生の受験英語参考書の第一作: 早稲田・慶應らくらく突破シリーズ『マル秘英語暗記するだけ』(新声社)も、忘れられない歴史の1ページです。

(平成18年、卒業生、記す。)

******