印出主将が満塁本塁打!今季初の同一カード2連勝で勝ち点を獲得/東大2回戦 | 早スポオフィシャルブログ

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東京六大学春季リーグ戦 5月5日 神宮球場

 

東大 000 000 000=0

早大 240 011 01✕=9

 

 1回戦を快勝した早大は勝ち点獲得に向け東大との2回戦に挑んだ。初回、吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)の適時三塁打で先制すると、2回には、印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)に満塁本塁打が飛び出し得点を加える。その後もチャンスを作り援護した。投げてはエース・伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)が7回無失点と好投。今季初の同一カード2連勝で勝ち点を獲得した。

 初夏を思わせるかのような日差しの中、10時にプレイボール。先発マウンドには明大3回戦で11回完封勝利を果たしたエース・伊藤樹が上がった。初回、先頭の榎本吉伸(3年)に変化球を中前へ弾き返されるが、2番・中山太陽(3年)の打席で、一塁走者の榎本が二盗を狙い、飛び出したところを落ち着いてアウトにし、この回を0点に抑える。その裏、先頭の尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)が、5試合連続となる安打で出塁後、2番・山縣秀(商4=東京・早大学院)が一塁線へきっちりと犠打を決め、1死二塁で打席に入るのは吉納副将。高めに入った変化球を捉えると、右翼ポール際のフェンス直撃となる適時三塁打で先制する。続く印出主将は、1死三塁から、鋭いゴロを放つとこれを遊撃手が弾き、三塁走者の吉納副将が生還。初回2点をリードした。

 

先発の伊藤樹

 

初回に適時三塁打を放った吉納副将


 2回、先頭の4番・大原海輝(3年)に安打を許すと、5番・内田開智(4年)は詰まりながらも右前への安打で、無死一、二塁と得点圏にランナーを背負う。四球を挟みながら、2死満塁となると、東大はここを勝負所と見るや、東京六大学リーグ戦初先発となった長谷川大智(4年)を早々に諦め、代打・工藤雄大(3年)。伊藤樹は速球で詰まらせて二ゴロに打ち取り、反撃を許さなかった。その裏にはこの回からマウンドへ上がった鈴木太陽(4年)の制球が定まりきらないところを、伊藤樹、尾瀬が四球を選び、山縣が一塁線へ技ありのセーフティバントで出塁し、満塁となる。吉納副将が三振に倒れるも、打席には印出主将。フルカウントからの7球目、速球を捉えると、打球は快音とともに左中間スタンドへ。今季2本目の本塁打は満塁弾となり、6―0とリードを広げた。

 

2回に満塁本塁打を放った印出主将


 その後打線は、5回二死から石郷岡大成(社3=東京・早実)の適時三塁打、6回に小澤周平(スポ3=群馬・高崎健康福祉大高崎)の右前適時打、8回に梅村大和(教4=東京・早実)の犠飛で、計9得点。投げては、伊藤樹が安打を複数許すものの要所は締めて、7回8奪三振無失点と粘投した。8回は香西一希(スポ2=福岡・九州国際大付)、9回に鹿田泰生(商4=東京・早実)が登板し、それぞれ三者凡退に抑える見事な投球を披露。9―0で勝利し、今季3つ目の勝ち点を獲得した。

 

5回に適時打を放った石郷岡

 2試合続いて大勝での勝ち点獲得は、2週間後の法大戦へと良い流れを運ぶものとなるだろう。法大戦へ向け、その先にあるものを見据えながらも、一歩ずつ、着実に歩みを進めてほしい。

 

(記事 石渡太智、写真 小島大典)

 

 

 

◆コメント

印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
 目立ったミスもなく、打撃の方もしっかりと丁寧に攻撃できていたかなと感じています。

ーー2回の満塁本塁打の打席を振り返ってください
 序盤2点リードで2死満塁だったので、 ここで追加点を取り試合を優位に進めたいなと思っていました。一発や長打を狙っていたわけではないんですけど、結果的に一番良いかたちになりました。追加点を取れたことは、すごく試合を進める上でも大きかったかなと思います。

ーー被安打8ながら無失点と要所を締めるリードでしたが、どのように配球を組み立てていきましたか
 樹(伊藤、スポ3=宮城・仙台育英)もすごく調子が良かったとは言えなかったですけど、状態の良いボール、悪いボールを選別しながら、今日は変化球中心の配球の中に途中でインコースのストレートを混ぜるようなかたちでいきました。そこに関しては(調子が)あまり良くないなりにしっかりと(試合を)作っていけたかなと思います。

ーー次戦は山場とおっしゃっていた法大戦ですが、法大戦に向けての意気込みをお願いします
 全大学から勝ち点を挙げて、勝ち点5で完全優勝をしたいと思っているので、その中で好投手を擁する法政大学を野手が打ち崩して守備からリズムを作って、早稲田の流れで試合を進められるように。1週空くので2週間かけてしっかりと準備したいと思います。