【卓球】悔しいリーグ戦2敗目を喫する | 早スポオフィシャルブログ

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秋季関東学生リーグ戦 9月4日 東京・大田区総合体育館

 秋季関東学生リーグ戦(秋季リーグ戦)も3日目を迎えた。男子部は春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)王者の明大と対戦。大島祐哉(スポ2=京都・東山)が明大のエース平野友樹(明大)に先勝するがその後が続かない。団体戦スコア2-4で敗れ、春季リーグ戦に続いてまたしてもメイジの壁を超えることはできなかった。

早スポオフィシャルブログ「ただいま取材中!」-明大のエース平野に吠える大島


 ワセダの一番手は大島。序盤から勢いよく攻めてくる平野友のプレーを止められず1ゲーム目こそ奪われるが、第2ゲーム以降は大島が打ち合いを制し試合を優位に進めていく。「僕のほうが強気で攻められた」(大島)と、ゲームカウント3-1で逆転勝ち。打倒明大に向け良いスタートを切ったが、続くシングルス2点を相次いで落としてしまう。団体戦スコア1-2と劣勢に立たされた中で登場したのは、大島・山本勝也(スポ2=石川・遊学館)組。速いテンポで攻め1ゲーム目を奪うが、2ゲームから「凡ミスが出てしまった」(大島)と振り返る通りミスが目立ち始める。付け入る隙を与えたことで試合の主導権は相手ペアへ。早大にはいない左利きの選手との対戦だったことも重なり、ゲームカウント1-3と悔しい逆転負けを喫し、ワセダにとって非常に痛い敗戦となった。

早スポオフィシャルブログ「ただいま取材中!」-神と激しいラリー戦を演じた藤原


 これ以上負けが許されない状況でシングルス4に山本勝が出場。ゲームカウント1-2とリードを許すが、4ゲーム目から「ロングサーブを交ぜて出すことができた」(山本勝)とサービスで試合の流れを引き寄せる。最終ゲームはサービスだけでなくドライブ攻撃も威力を増し、フルゲームの末に逆転勝ちを収めた。チームに活気をもたらす勝利となったが、厳しい状況は変わらない。勝ってラストに回すべく登場した藤原康明(社2=埼玉・狭山ヶ丘)。序盤から鋭いフォアハンドで次々とポイントを重ね、8-1と大きくリードを奪う。このまま1ゲーム目を取りたいところだったが、ここからまさかの10連続失点。1ゲーム目を落とすと、2ゲーム目以降も一歩及ばず敗戦。最後まで相手を上回ることができず、対明大戦の敗北が決まった。

 団体戦スコア2-4という数字以上にどの試合も内容は接戦であった。決して明大と大きな力の違いがあるわけではない。「最後の1本、2本取るところの差があった」(板倉主将)との言葉通り、勝負所で決めることができるかどうか。そういった小さな差が勝負の分け目となる。秋季リーグ戦も残すところ3試合。最後まで気を抜かず、ミスなく完勝することを目標に臨んでもらいたい。
(記事 山田祥子、写真 栗坂美祐)


◆試合結果
▽対明大 ●2-4
○大島3-1平野
●板倉0―3町飛鳥
●高田0―3岡田峻
●大島・山本勝組1-3平野・横山輝組
○山本勝3-2松下海輝
●藤原0-3神
山本直―横山

◆コメント
板倉健信主将(スポ4=福岡・希望が丘)
――きょうのメイジ戦を振り返って
チャンスが無かったわけではないと思うんですけど、最後の1本、2本取るところの差があったと思います。ゲームカウント的にも(団体戦スコア)2-4で、一つ一つの試合を見ても惜しい試合があったと思うんですけど、そこが大きな差かなという感じですね。
――板倉さん自身も惜しい試合でした
1セット目がすごい勝負で、なんとか10-9でリードできて、そこで勝負をかけたサーブが甘くなってしまって。やっぱりそういう重要なところでの1本、2本の差が自分の試合にしても、藤原の試合にしてもそこが大きな差だなという風に感じました。
――ポイントに挙げていたダブルスで点が取れなかったことに関しては
ダブルスはどことやっても5分、5分だと思っているので、シングルスでもう1点取れていれば、ラストで勝負できたと思います。シングルスでもう1点取らなければどっちにしろ厳しかったのかなと思います。
――惜しい試合が多かったわけですが、リーグ戦でどう立て直していこうと考えていますか
強い相手になればなるほど、細かいミスが大きなミスにつながっていって、明日からは自分たちの方が実力的に勝っているっていってもおかしくないと思うので、そこは自信を持って、少しでもミスを限りなくゼロにしていければ勝てるチャンスはすごく大きいんじゃないかなと思います。
――メイジ戦ではベストを尽くせたという感じではないですか
もうちょっとやれたんじゃないかなと思いますね。重要なところで点数が取れなくて、自分にしても、藤原にしても競りましたけど、結果的に0-3で終わっているので。そういうところを取って初めて5分5分になるんじゃないかなと思います。そこで勝負できなかったのが、こういう結果につながったと思います。
――明日以降に向けて
明日から3戦全勝すれば、3位が見えてくるので、自分たちのプレーをして自信を持って戦えれば、すごくチャンスはあると思います。春リーグ5位だったので、できれば3位を目指してやっていきたいです

大島祐哉(スポ2=京都・東山)
――明大戦全体を振り返っていかがですか
シングルスは勝ったんですけど、やはり4番のダブルスが勝負だったのでそこで勝てなかったというのがチームの敗因だと思うので、すごく悔しいです。
――プレッシャーや緊張などはありましたか
いや、別にないですね。相手も強いですし、僕としては試合を楽しめたのでプレッシャーなどはなかったです。
――シングルスについて、今まで何度も対戦している平野選手との試合でしたが何か対策や意識していたことなどはあったのですか
バックハンドをバックサイドに詰められると思っていたので、フォアハンドとバックハンドのバランスで、回り込むのかバックハンドでいくのかすごく考えて、そこがうまくバランス良くできたことが勝因だと思います。
――試合自体を振り返ってみていかがですか
やり慣れている分どちらもやりやすい部分もありますし、弱点もどちらも知っているので、そこで僕のほうが強気で攻められたんじゃないかなと思います。
――ダブルスについて、1セット目を先取してからの逆転負けとなってしまいましたが
2セット目からこちらの凡ミスが出てしまったのでそれがすごくもったいなかったです。そこで1本、2本(ミスが)出てしまうと試合は大きく流れが変わってしまうので、それがすごく痛かったです。
――攻められる場面も多かったですね
そうですね、攻められることもありましたし、自分たちがレシーブで思ったようなことができなかったのでそれが攻められる原因でしたね。
――相手のペアに左利きの選手がいたことの影響はありましたか
レシーブがやりづらいところはあったので、それはやっぱり言い訳じゃないですけど左の選手がワセダにいないというのがあって、練習ができていないという部分が試合で少しでもあったら不安要素になって出てくるので、最後そこがやはり出てきましたね。
――明大に団体戦スコア2-4で敗れたというチームの結果についていかがですか
僕と(山本)勝也のシングルスは取るという風に分かってましたし、取らないと勝てないというのはわかっていたんですけど、やっぱりダブルスが取れなくてラストまで回せなかったというのが…。ラストまで回せばいくらメイジでも緊張しますし、チャンスはあったと思うんですけどダブルスが勝負だったのでそこで負けてしまったことが敗因だと思います。
――次の法大戦にむけて一言お願いします
法政大学は関東学生(選手権)でシングルスで上に行っている選手もたくさんいますし、ダブルスもランクに入っていますし、チームとしては2部から上がってきたところですけど戦力としてはあると思っているので、そこでしっかり特にダブルスを取れるようにこれから調整していければ大丈夫だと思います。

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