政治も新しい時代へ | 大学からJリーグ参入を目指す WASEDA UNITED社長のブログ

政治も新しい時代へ

W杯決勝と同時に昨日賑わっていたのが 『参院選』 でした。

自分は経営者という立場になってからというもの、日本政府の経営感覚に疑問を感じるようになっていたので、
選挙でも 『経営感覚』 のある候補者&政党に投票しました。

なので、今回の みんなの党の躍進と、若手ベンチャー起業家の当選は本当嬉しい限りです。

従来の 『大きな政府』 というのは、経営者の視点で考えるとどう考えても永続性はないと考えます。

数字で見ると、企業も国も組織永続の本質は、 『収入 - 支出 > 0円』 の永続です。
企業であれば、 売上 - 経費 > 0円 の永続
国であれば、 歳入 - 歳出 > 0円 の永続

大きな政府とは、税収(歳入)を増やして、ばら撒き(歳出)も増やします。
国の成長のためのばら撒きでなく、票集め(=人気取り)のためのばら撒きをします。
なので、使われた税金の投資効果はほぼありません。

企業で例えるならば、何らかの利権や、何らかのしがらみによって、
利益を高める力の無い事業にバンバン投資し、利益を高める力のない人材にバンバン給料を渡す行為です。
会社の成長性も低く、借金も増えて、資金繰りが途絶えた時点で終了(組織崩壊、全員解雇)となります。

小さな政府とは、その逆です。
国の予算獲得も、配分も最小限に留めます。
無駄に税金を集めないし、必要最低限の公共事業のみに税金を配分し、後は民間の競争原理に任せます。

企業で例えるならば、
利益を高める力のある最小限の事業に投資し、利益を高める力のある人材に十分な給料を渡すことです。
組織全体としての 『成長戦略』 を進めるので、投資に対するリターンも大きく、会社組織もどんどん強くなります。
このシステムだと、頑張りたい人が、頑張った分だけ成果を得られるというポジティブな連鎖も起こります。

だから、必然的に努力する人としない人の格差も広がるわけですが、
この 『頑張った成果による格差』 を否定するのが、旧態依然の政治や文化です。
頑張っても給料が上がらないし、頑張らなくても給料は下がらないから、本来頑張れる人も頑張らなくなります。

従来の思想では、頑張って1人だけ報酬が増えることがなぜか『悪』になります。
まさに、競争の否定です。
運動会でも、なぜか皆並んで一緒にゴールすることになります。

ただ、どうしても体の障害を抱えられたり、頑張りたくても頑張れない方や、
スキルのミスマッチングで、頑張っても思うような成果を上げられない方もいると思います。
そういった方を考慮し、国民全員を平等にセーフティネットで支えるというのが、新しい政治のあり方だと感じます。


今の政党の中で、『小さな政府』 を掲げているのは、みんなの党だけのように見えました。

そのみんなの党が躍進している姿に、少し希望を感じることができました。
まだまだ日本もやれるんじゃないか?

この結果が、経済羅針盤である日本の株価にどう反応するか注目してみたいと思います。