JR山陽本線で宮島口駅へ。改札を出ると小雨が降っています。そこからフェリー乗り場まで徒歩数分。10分ほどで宮島に上陸。

平清盛像などの写真を撮りつつ表参道の商店街を突き進んで大鳥居を探しますが、見当たりません。工事中で全体が囲われていて、残念ながら、その姿を見ることはできませんでした。

本殿へと通じる廊下を歩いていると、凄まじい雨音が聞こえてきます。本殿で参拝して、約200メートル先の正面にある大鳥居(囲い)すら霞んで見えます。

一通り見学し終わっても、いっこうに止む気配もないので、思い切って桟橋に戻ることにしました。

 

かなり濡れてしまい、商店街の途中にある観光案内所で少し休憩していると、小降りになってきたようなので、当初予定していた店で昼食を摂ることにしました。

11時を過ぎたばかりで、さらに大荒れの天候ということもあって、すんなり席に通されて、ネットで見ていた定食を注文しました。

先ずは生ガキが出てきました。生ガキ自体久しぶりに口にします。最初、生臭さを感じましたが、プリップリ、ゴリッゴリの食感が楽しく、あっという間に平らげてしまいました。まあ2個だけですから当たり前ですが(笑)。

続いて、カキフライ、カキ飯、みそ汁に漬物。
先ほどの生ガキ同様、カキフライはサクサクの衣の中のカキは歯ごたえがあり、これまで食べたカキフライの中で一番美味しかった。
カキ飯には2個のカキが乗っていました。こちらはふっくらして、美味しかった。

ずぶ濡れの身体だったので、この温かい食事のおかげで元気を取り戻しました。
再びフェリーで戻り、出口へ向かい歩いていると、緊急事態を告げるメールと警報音がスマートフォンから鳴り出しました。

内容は土砂災害危険情報レベル3が宮島のある廿日市市に発令されたというもの。緊急地震速報と同様、周囲の人たちのスマートフォンも同時に鳴ったので、ちょっと緊張しました。

帰りは宮島口桟橋の目前にある広電で市内に戻ることにしました。この車中でも緊急事態の警報音が鳴りました。ちょうど走っていた広島市佐伯区がレベル4とのこと。広島市は2014年に大規模な土砂災害が発生したことがあるので、ちょっと不安になりました。

その後、原爆ドーム前を過ぎた時、何気に外に目を向けると「おりづるタワー」の文字が見えました。

「あれっ。おりづるタワーってドームの隣にあったんだ」

雨も止んでいたので、次の紙屋町西駅で降りて、タワーに入り、おりづる投入付きのチケットを購入して、先ずはエレベーターで展望台・ひろしまの丘へ。

ここからは真下の原爆ドーム・平和記念公園をはじめ市内を一望できます。ただ、上から望む原爆ドームを見ることは、昨日、資料館で見たばかりだったので、少し違和感を覚えましたが。

続いて、回り階段で12階まで下りて、ここで折り紙をもらい、いくつかあるテーブルの上にはタブレット端末があり、動画でおりづるの折り方の説明を見ながら折っていきます。

久しぶりだったこともあって、途中、挫折しそうになりながらも、何とか完成して、おりづるの壁というところに移動して投下します。外国人の係員の話では、これまで投げ込まれた数は60数万以上とか(勿論、流暢な日本語での説明でした)。

タワーを後にして、再び原爆ドーム、平和記念公園へ。
この日はテレビカメラクルーのリハーサル、さらに原爆死没者慰霊碑では式典に出席する小学生たちもリハーサルしていました。

「いよいよ明日だな。」

ホテルに一旦戻り、濡れた服をユニクロ紙屋町サンモール店で購入した服に着替え、マツダスタジアムへと向かいます。

1週間前、偶然、ネットで調べたら、広島・阪神戦が開催予定で、座席も阪神側ながらゲットできました。

プロ野球観戦は一体いつ以来だろうというくらい覚えていません。最後は東京ドームの巨人・阪神戦でした。

球場に着くまでさまざまな店で飲み物や食べ物を買い求めている多くの人がいます。一番近いコンビニでは、会計を済ませるまでに試合が始まってしまいそうなくらい混雑していました。

久しぶりの野球観戦。案内の通り上に、上に、上がって行くと結構な高さの座席だったので、心地よい風がすいて気持ちが良かった。

現在のチーム状況も選手もほとんど知らないのですが、広島の先発の大瀬良投手を含めて2、3名の名前だけ知っていました。

いよいよ試合開始。初回、阪神が1点先制。4回にも2点追加し3対0。しかし、広島も4回裏に2点を取り1点差ゲームの白熱した試合になりました。

 

7回表終了時にホームチームへの特別な応援があるんだろうと期待していましたが、コロナ禍の最中のためなのか、特別なことはありませんでした。

7回終了後、席を立ち、バックネット裏や内野、外野側の通路を移動しつつ、球場の雰囲気を楽しんで、球場を後にしました。

試合はそのまま3対2で阪神の勝ちだったようです。

「いよいよ明日は8月6日」