僕は吉野家で働いてます。 来る日も来る日も豚丼を盛っています。
うちの店は毎日かなりの入客があり、その中に外国人がいる事も多々あります。 たいてい吉野家に来る外人は変な奴等ばかりです。
いつも牛すき鍋膳を頼んで半分以上残す外人は、僕が「並盛りでよろしかったですか?」と尋ねると決まって
「うん、波乗り」
と答えます。 サーファーなのでしょうか?
また注文をとっている時にはカタコトなのに、会計のときだけ「おあいそ」と専門用語を使う外人もいます。
まず並、大盛、特盛から覚えて欲しいところです。
今日も外人はやってきました。 その外人は落ち着きが無く、何かぶつぶつ独り言を言いながら食べていました。
その外人は焼肉丼を食べ終え、僕はその会計をしました。 そして会計を済ませ立ち上がる瞬間にまた独り言を言いました。
「・・ハラヘッタ」
僕はびっくりしました。 彼はしっかりと焼肉丼を平らげていました。 しかも大盛です。 僕は耳を疑いながら勤務を続けました。
そんなこともすっかり忘れていた一時間後、僕は謎の腹痛に襲われました。
勤務続行が不可能になり、少し休憩をもらいました。
そして、僕は休憩室で腹を押さえながらさっきの外人を思い出しました。
もしかしたらさっきの外人
「ハライタ」
といってたのかもしれない・・・。 彼は僕の腹痛を予言し、注意してたのかもしれません。
怖くなってますます腹痛は悪化し、僕は早退しました。
そんな怪談でした。