「意味の有る無しで価値はきめられない」 | 男子中学生の日常

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中二病マルコメちゃんの
おバカな日常
戦いの毎日
中学戦日記として勝手に
日常の会話を綴る…

「意味の有る無しで価値は決めら れない」




あるお寺に和尚さんがいたのだが、
長年老体 に鞭打ったのが仇となり、
とうとう半寝たきり状態になってしまった。

読経や寺の掃除など一切の業務を弟子に任せ きりとなってしまったため、
暇を持て余して しまった和尚さんは、
ある日から文字の書い たカードを仕切りに音読し始めた。

弟子が不審に思って
「それは何か」と尋ねる と、
和尚さんは笑顔で
「英単語の暗記カード だ」と言う。
和尚さんの年齢はその時すでに80歳を越え ていた。
残念ながらこの先回復する見込みもなく、は っきり言って後は死ぬだけ。

弟子は気後れしながらもそのことをやんわり 和尚さんに伝え、
失礼とは思いつつ、
それが 「無意味」であるとたしなめる。

すると和尚さんは怒ることもなく、

「昔から英語がぺらぺらになりたいという夢 があった。
もう80を越え、先も短いかもしれないが 、
今度生まれ変わったとき少しでも楽に覚え られるように、今のうちに勉強しておるのじ ゃ」

と笑顔で答えた。
それを聞いた弟子はその前向きさに感銘を受 け、
それから暗記のお手伝いをするようにな ったそう。