忘れていた過去の
あらゆる記憶が、ほんの小さな内容も含めて全て様々思い出す。
とても長く
1年以上前から何度も何度もいろいろな場面が、ものすごく以前の子供の頃の記憶とか青春時代の小さな記憶さえも、まるでたった昨日辺りに経験したみたいに極めて鮮明に思い出せる。
なのに身体の
苦しみとつらさは何も解決しないまま、毎日こんな記憶だけが頭の中を駆け巡って行く。
走馬燈のようにと言うけど
実物は何度も同じデザインが繰り返し廻っていくだけなのに、自分の過去の記憶は、ありとあらゆる違う過去に経験した場面がゆっくりと確実に思い出せる。
それなのに
苦しさとつらい気持ちは何一つ消え去らずにまるで呪いのように、今の体と頭の中に居座って襲いかかる。
母が亡くなる少し前には
とても綺麗で大きなアゲハチョウと、巨大な鬼蜻蜒も、当時の家のベランダにやって来てたのに、なのに綺麗なアゲハも大きなオニヤンマも来やしない。
毎日苦しくつらい
嫌なチョウバエとかコバエとかゴキの大嫌いな害虫どもを毎回退治しなきゃならないのは、コイツらはもしかして地獄からの迎えなのか?
今現在さえ
めまいとか手足の痺れとか感覚が無い事とか、ただでさえ散々体と頭は地獄の沙汰に苦しみ抜いているのに、それでもあの世に逝ってからもまだ地獄で苦しめということなのか?
どうかお願いだから
今現在さえ地獄に苦しんでいるんだから、そんなに嫌がらせなんかしないで、せめて死ぬ時ぐらいには、綺麗なアゲハチョウと巨大なオニヤンマがやすらかに天国に導いてもらいたいと、いつも切実に悩ませられている。