厄介者もろくでなしも
全て縁を確実に切りたい以外の気持ちにしかなれない。
特に厄介なのが
いくら殺虫剤を何度も撒いても風呂場とかに湧いて出て来るチョウバエと、一匹づつ退治しても毎日毎晩コロコロの切れ端の粘着力で絡め取る邪魔で苛つく網戸の穴を通り抜ける大きさの小蝿とに四六時中悩まされ続けている。
テレビを観てれば
画面の明かりに飛んで来てイチイチ起き上がって絡め取らなければならないし、一晩中点けている白いベッドサイドスタンドライトの明かりにやってくるので、トイレに行く時間でもないのに目が覚める度毎に毎回粘着テープで絡め取らなければならない。
更にろくでなしは
おそらく自分のことも親戚の連中辺りからはろくでなしの厄介者と思われてはいるのだろうが、それはこちとらだって同様で、血縁関係でなくても更にとある占いの殺界の時期に移り住んだ住処もろくでなしだし、殺界の時期に始めた職も同様だし、当然殺界時期に出会った連中も、たとえ今は大親友たとか、絶対の信頼をしていた上司や先輩や、或いはたとえ大恋愛の相手であろうとも、更にもっと言えば殺界の年運の干支の先輩や後輩や知り合いだろうと、それらの連中は、誰も彼も誰一人たりとも、今は何ともないスムーズな仲の良い人間関係だとしても、いずれ最終的には必ず厄災をもたらすろくでなしの厄介者となって化けの皮が剥がれるので、重々気を付けて付き合うことをお勧めする。
まぁ、誰もがそこまで
気が付かないだろうし、ましてや気が付いたとしても、そんなことまで気配りも出来はしないのが関の山ではあるのだけれども。
それが殺界の恐ろしさでもある。