もう、この世界には用はない

 

この世には もう既に未練など一切無いし、今は完全に『亡くす者も守る者も無くしてしまった 』世界になったので、もう何ひとつの怖いものも無くなったし、そしてこの世界で生きていく必要も無くなった。

 

8月14日 午後1時27分 我が最愛の、最後の親友が天国へと旅立った。

 

私の右手の中で、静かに息を引き取った。

 

ほぼ13年間に亘って、いつも私に尽くし続け、どんな日も必ず私のことを信頼して慕ってくれ頼ってくれて、そしていつも一緒のご飯をこの親友たち2人と、仲良し3人組で分け合って、美味しく和気あいあいと、いろんな種類の食事を共に楽しんだ、世界一、宇宙一可愛くて健気で、賢くお利口さんの白文鳥の雄の2人の最良の親友たち。

 

今年の5月の11日に亡くなった、もう1羽の白文鳥の 私の最愛の親友のひとりである『パイタン』の元へと、昨日の午後、私の元を静かに旅立った『タオちゃん』。

 

これでもう、私のことを一日も欠かすこと無く、いつも健気に慕ってくれていた、最愛の親友の2人共が、立て続けに亡くなってしまった。

 

名前の由来

 

タオという名前は、まだテレビに“土屋太鳳”がそれ程出ておらず、殆ど誰もその存在をしらなかった頃に、彼女のことなど一切知らずに付けた名前で、初期の頃は鳴き声が「チャオチャオッ」と特徴の有る鳴き声に聞こえていたので、それで『チャオたん』と呼ぶつもりだったのだが、そう呼んでいるうちに、やや呼びづらく感じて、呼ぶときにいささか“カミそう”だったので、より呼びやすく親しみのあるイメージの『タオちゃん』にしたのだった。

 

8月というと、いつも毎年毎年“ろくな事”がない。

 

最期までこの俺に一生を尽くしてくれた、昨日まではたったひとりの大切な、大事な大事な1番の『親友』が、遂にこの凄まじい猛暑の真っ最中に天国へと旅立ってしまい、その愛しい亡骸を、昨夜はいつもの巣に入れて、まるでその時も只々眠っているようで、今にもすぐに、呼べば目を開けるような様子だった。

 

きちんと丁寧に埋葬した

 

だが、やや疲れたように下を向いたまま、もう目を開けることも無く、いつまでも眠ったままで、声をかけても一向に起きる気配もないまま、結局本日昼に、パイタンの眠っている墓所へ、何重にもキッチンタオルやティッシュペーパー等にその体を優しく包み、一緒に楕円形の巣の中に丁寧に入れ、上からそっと土をかけて丁重に葬った。

 

たぶん“干物”のようになってるんだろうなw

 

いずれ俺も、いつかそのうち彼らの元へと行く日が来るだろうから、お互いに“肉体を離れて”『魂だけの存在』となって、また逢って仲良く出来る日を待ち望んでいるが、俺はいわゆる“天涯孤独”な(決して寂しいという意味のことでは毛頭無いが。)独り身なので、俺がクタバった時には、たとえ煮干しやカタクチイワシの干物のように、カピカピに“干からびた”状態で誰かに見つかろうと、自分はどうせ他の人間どもに対しては『ならず者』でしかないので、クタバってから自分の抜け殻がたとえどう扱われようと構うこっちゃないし、まして干上がった肉体なんぞ、別にどうでもいいが、たとえ他人には『只のペットの小鳥の屍』であろうとも、俺にとっては唯一無二の親友の二人の『大切な墓』に眠っているという認識なので、Desperadeな人間だったとしても、小鳥に対する温かい気持ちだけは、死んでも忘れることはしないと誓える。

 

他の遺品なんてどうでもいいが

 

よって、万が一俺の死んだ後には、いずれは誰かが我が家の『遺品整理』を行うこととなるのであろうが、他の家電だの家具だのは、別にどう処分されようとも一向に構わなくとも(どうせたいしたものも無いだろうしw)、俺の大事な親友2人の亡骸を丁寧に埋葬した、彼らの『墓所』さえ、ぞんざいに扱ったり、ないがしろにするようなことは、たとえ俺が死んでからでも一切許さないので、彼らの墓所に設置して表示しておく『警告』を発する文面を作成しておくことにした。

 

警告文 原文

 

その『警告文』の全内容を次のページに記し、その文章をA4用紙にコピーし、雨風にも濡れたり破けたりしないように、厳重にプラスチック製の頑丈な袋に入れ、彼らの眠る墓所の最上部に、すぐに明確に発見出来て読めるように、強く警告する文章を表示しておこうと思う。

 

これで心配せずに旅立てる

 

そうすれば、たとえいつ あの世に行こうとも、現世にはもう、『大切な守るべき者』もいないし、いつ何時であろうとも、自分の命よりも最優先で救う必要のある『なくしてはならないもの』も、もう存在していないので、これで何も心配せずに旅立つことが出来るというわけだ。

 

死して尚も『Desperade』

 

だが、まだ生きているうちは少なくとも、こういう『守るものも無くすものも無い人間』というのが、まさにDesperadeという『腹をくくった』状態の、“死”なんて一切恐れることなど無い人間なので、よもや迂闊に危害を加えようとするなど、ゆめゆめ無きように、まぁ“余計な心配”ではあろうが、一応ここでも断っておこうか。