処方される錠剤の薬のパッケージが一個づつに分けられないように
キリトリ線を無くすという情報を見た。

理由は高齢者が誤って、薬を入れているプラスチックの台紙ごと、
中身の薬を取り出さずに、そのまま飲み込んでしまうから、
そんな事故が起きないようにそれの対策として考えられて
実施されるというものだけどホトホト呆れてしまう。

いったいどこまで頭が悪いのか?
いったいどれほど過保護にすれば気が済むのか?

薬を飲むという行為が判断できるなら、
パッケージから薬の錠剤を取り出して、中身の薬だけ飲むことぐらい、
考えなくたって分かるだろうが。

どれほど、ほんの一部のバカな人間の過ちのせいで
どれだけ全ての国民の生活を煩雑にし、わざわざ不便で面倒になってしまうような
改悪ともいうべき改変をことごとく繰り返すって言うんだよ。


シャンプーやコロンや洗剤に、『 飲物ではありません 』・・・・って
そんな当たり前の事を書かなきゃ分かんねーバカが、いったいどれほどいるっつーんだよ?

ビールやチューハイの缶に、いちいち『 これは お酒です 』なんて書かなくっても
ふつう誰でも当たり前に分かるだろうが。

そういうことを、いちいち言わなきゃ、書かなきゃ分からない人間には、
常にそばに保護者をつけて、監督していれば済むことだし、
たとえば海外に行ったって、いちいちそんな過保護な表示は皆無なのに
そんな時に自分で的確に判断できない人間じゃどうしようもないだろうが。


他にも、エスカレーター利用するうえでの、止まって乗る人は左側に乗って、
急ぐ人の為に右側を開けておくという、せっかく自然に出来た
素晴らしいマナーを、エスカレーターを管理している企業側交通機関の
危険に対する臆病な恐れのせいで、『 エスカレーターでは動くな 』という
傍若無人で不便極まりないルールを押し付けようとしているし、

混雑した電車に乗るのに、我侭いっぱいにベビーカーを畳まずに
まるでブルドーザーで他の人を押しのけて我が物顔で乗り込んでくる
厚顔の母親たちと、その赤ん坊の土足のケリにスラックスを汚されても
謝りもしない厚かましい『 ベビーカー暴走族 』どものベビーカーを
畳まずに乗車させる規則の実施も、「この国はどうかしている」と
歎きにも似た感情を抱かせるのに十分な事柄だし



とかく、日本は企業側が個人の国民に手取り足取り、事細かに過剰な安全を
押し付けて、過保護にしすぎなんだよ。

何か事故などの問題が起きると、すぐに企業側に責任追及が始まるから
それを恐れて、事前に何から何まで無理矢理危険回避の準備をしておく。

粗相が起きないように、事前に至れり尽くせり万全に顧客を大切にしすぎて
挙句の果てに、そういった待遇に慣れて図に乗ったバカな顧客の人間が
モンスタークレーマーと化すのが分からないのだろうか?

顧客や患者、個々人をあまりにも大切にしすぎて過保護にするあまり
自分の頭で考えて的確な判断をする能力の無い人間と、大切にされ過ぎて
自分が誰よりも偉いんだと勘違いする、馬鹿な『 裸の王様国民 』を
みんなで大量生産していることにいいかげんに気付いてほしい日本国の現状に
愁いている人間は他にいないのだろうか?