こんにちは!
社内翻訳を始めたころ、知り合いのフリーランスの翻訳者の方に、いつかはフリーランスになりたいと相談したところ
「石の上にも三年。三年はしっかり社内翻訳で基礎を身につけてね!」
…その言葉を聞いてから、大体一年が経とうとしています。
その言葉を聞いたときは
「三年かぁ…長いなぁ…」
なんて思っていましたが、もう一年です。早い。早すぎる。
こんなスピードで一年が経ってしまって、本当に二年後に独り立ちできるだけの力を身につけられるのだろうか。
と思っていた矢先、僕はある大きな勘違いをしていたということに気づきました。
それは「石の上にも三年」という言葉の勘違いです。
辞書を紐解いてみると、
「石(いし)の上にも三年の意味 冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。 がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。」(goo国語辞典より)
と書いてあります。
しかし、一年前の私は「とりあえず三年経てば初心者翻訳者は卒業かな」なんて思っていました。
でもこれは違います。三年たったところで、その三年間の積み重ねが足りない人は結局初心者翻訳者のままなのです。
つまり、三年石の上にただ座っていても、やるべきことができていなければ、三年たっても石が冷たいまま…なんていうこともあり得るということです。
どういうことかと言うと、これは典型的な非生産的社会人の例であり、
例えばとりあえず定時まで職場にいれば給料が手に入る、という考え方とほぼ同じではないかと私は思うのです。
残念ながら、現在、多くの日本企業では、とりあえず定時までいればお金はもらえます。
(中にはブラックのところもあり、そうとも限らないところもあるようですが…)
しかしこの考え方は、業務効率の向上、自分の成長のためには悪影響を及ぼすと思います。
時間が解決してくれる、という安易な思考に陥ってしまうからです。
翻訳の実力は時間が経てば勝手に上がるなんてことはありません。
なんて考えていると、世の中、甘くはないんだなぁと悲しく思いますが…
逆に、毎日毎日石を温める努力を人一倍していたら、三年なんて必要ないかもしれないのです!
そう考えると、頑張り甲斐がありますね!
浅い洞察ですが、これからも細々とブログを続けていきたいと思います。
よろしくお願いいたします('ω')ノ