●発端

この企画は、元々、バレンシア着物クラブ、UNESCOシルクロード・バレンシアというボランティアベースの2団体とシルク博物館の管理団体であるシルク高等芸術研究所が、「2020年をシルク博物館における日本文化年」にするという覚書に署名をしたことから始まりました。

 

「そういえば、シルクロードの文化的影響圏の西の端がスペインなら、東の端は日本だね」「西の端のスペインと東の端の日本で交流するなんて歴史ロマンだね」などと盛り上がり、期待に胸を膨らませて調印したのでした。

 

それで、2020年6月か9月に展覧会「Kimono-伝統からモード」を中心とする日本文化イベントを実施すべく、着々と準備を進めていたのですが…

2019年秋 調印式の日 期待に胸を膨らませ、この後、何が起こるか全く予想つかず…

 

●コロナ禍が到来!

 

2020年3月中旬から、スペインでは世界で最も厳しいロックダウン(食糧と医薬品の買い出し以外の外出を禁止する外出禁止令が3か月も続いた)が出るも、医療崩壊が起こり、文化イベントどころではない状況になりました。

 

ひとまず、2020年秋からの開催に延期、秋にはまた感染拡大で2021年春に再延期、そして、2021年春になると…

 

今度は、コロナ禍による入場料収入の激減で博物館の財政難を理由に、「広告宣伝費、設営費、説明表示作成費など実費でかかる4000ユーロ(1ユーロ130円計算で52万円)をバレンシア着物クラブか日系企業や政府機関で負担してもらえないだろうか。できない場合は、実施は難しい」との中止の可能性が急浮上。万事休すか?

 

そんな私たちに…蜘蛛の糸。

 

●SNSクラブハウスで希望の光がさしてきた!

 

その頃、ちょうど、私が持っているAndroidの携帯電話でもSNSクラブハウスにアクセスできるようになり、何気なく入ったルーム(クラブハウスでは、あるトピックについて集った人たちが話し合う仮想の場をルームと言います)で、私のこの悩みをポツリポツリと話すと(いや、怒涛の如くまくしたてたこともあったかもしれません(-_-;))

 

ビジネスマインドを持った方たちからは

「そんなのは、クラウドファンディングすれば、社会的に意義のある企画だったら簡単に集められる額だよ」と

「そうか、社会的に意義のある企画にすればいいのか」(心にメモメモ)

 

芸術家の人たちに出会うと

「ミキータさん、海外に出展するとなると3日間展示してもらうだけで、普通は1人で30万円くらいの出展料とられますよ。しかも、作品の送料は作者もちですよ。」

「え~。そうなの???海外に自分の作品を出したい若手作家のコーナーを作ったら若手の海外進出の手助けになるよね」

「そうですよ~。その作家さん達とクラウドファンディングやったらどうですか?|

「なるほど」

 

という具合に突破のアイデアが色々と出てくる出てくる…

 

そのアイデアをまとめて、後日、バレンシア着物クラブの仲間とシルク高等芸術研究所に提案したら、みごと採用!しかも、こちらの負担する経費も大幅にディスカウトして下さいました。(ただ、充実した企画を実施できるよう、引き続きクラブファンドに挑戦する予定です)

 

●そして、最近

2021年10月28日から2022年2月28日までの日程で決定!!!大急ぎで準備しています