ご訪問くださりありがとうございます。
 
疲労限界で楽しめなくなってるのでゆっくり起きた。目もつらくなってきて 美術館やお城でも 中距離の眼鏡しかかけれないくらいだったので あんまり記事はないです。
 
ホテルの朝食は 種類は多いのだけど おいしくなかった。
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中央駅から地下鉄で1本+徒歩20分くらい。
 
王の広場という名前の駅
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アルテ ピナコテーク

第二次世界大戦で爆撃されました。ルートヴィッヒ1世が建築を命じ 王家の所蔵品と 自分が買い集めたものを展示しました。その中でも古典絵画を展示しています。

近代画はノイエ ピナコテーク 、古典彫刻はグリュプトテークと別の美術館に展示されています。

 

この階段好き。

エレベーターもあります。

こんな感じの見やすい展示室

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朝だったせいかすいてました。

 

 

バイエルン公ヴィルヘルム4世がレジデンツ飾るアルトドルファーに描かせた作品が核となってます。

 

選帝侯マクシミリアン1世がデューラー4人使徒購入

 

選帝侯マックス エマニュエルが ルーベンスとイザベラ・ブラント、エレーヌ フルーマン 等買い付け

 

ヴィッテルスバッハ家傍流 プファルツ選帝侯がメディチ家のコジモ3世娘 アンナ マリアの持参金としてラファエロ カリニャーノの聖母等得る

 

ルートヴィッヒ1世 1500点買い付け

ラファエロ 垂れ幕の聖母、フィリッポ リッピ 受胎告知、ペルジーノ 聖ベルナルドの幻視など

 

ルートヴィッヒ1世はイザールのアテネにすべく都市改造。アルテ ノイエ と彫刻専門美術館を建設。一般に公開。もちろん作品も買い漁ってる。

 

ヴァルハラ神殿まで作ってる。

 

公式から借りてきた

 

ルー様のおじいちゃんもたいがいの浪費家。晩年愛人ローラ・モンテスを伯爵夫人にしたのをきっかけに退位せざるおえなくなったけど、すでに度をこしてたのかもしれない。

 

前来た時は 大規模改修中だったけど きれいになっていた。

 

少し前にここでやってたヴァンダイクのエキシビジョンのカタログを探したけどなくて、ハードカバーの重い本がいくつかはあったけど私には持てない。諦める。特に若い頃のヴァンダイクの作品集めた方20€は本当にほしかった。イギリスの宮廷画家時代の量産型肖像画よりも それ以前の彼の歴史はとても魅力的。

 

前回、前々回買ったカタログで予習して、

いろいろ思うことはあるけど、帰国してから記事にするかもしれないし、しないかもしれない。

 

ブログ書いて目や肩首が痛くて観光できないのは本末転倒な気がしてきたので一部の写真だけ載せます。

前回行った時の記事もります。

 

4/16④ミュンヘン アルテ・ピナコテーク | wasakoのブログ (ameblo.jp)

 

宗教画好きになった。きっと題見なくても聖人以外なら内容わかる作品があるようになったからかもしれない。

 

アルトドルファー 聖母マリアの誕生

描かれた当時の聖堂が舞台になっているのが珍しい。喜ぶ天使が手を取り合って輪になってとんでいて 真ん中の天使が香炉をゆらしています。

下側に聖母のお母さんハンナがベッドにいて 助産師が聖母を抱き 手前にお父さんヨアキム。

 

フィリピーノ リッピ 聖母とキリストのとりなし

聖書にはお祈りは大祭司イエスを通して 父なる神に伝えていただけるとある。

ボッティチェリ ピエタ

サボナローラの影響で禁欲的。硬い。でも鮮やか。

 

デューラー 4人の使徒

左からヨハネ ペテロ マルコ パウロ

マルコは使徒ではなく伝道者なので 四人の使徒という題は間違いだそう。

ニュルンベルク市の市庁舎に飾るために描かれた。過激化していく宗教改革に対して、穏健派のデューラーが神の言葉を間違えて解釈してはならないとパウロがこっちを睨んでるのだと学んだ。

去年行った ヴェネツィアのフラーリ聖堂のジョバンニ ベッリーニの祭壇画に影響を受けたとされてるけど、たしかによく似てる。

 

デューラー 磔刑のキリストと枢機卿アルブレヒト フォン ブランデンブルグ

 

ホルバイン 父 聖セバスチャヌス祭壇画

左右聖エルザベスと聖バルバラ

ミヒャエル バッハ 教父祭壇画

珍しくしっかり服着たヒエロニムス アウグスティヌス グレゴリウス アンブロシウス 

それぞれの行った徳が描かれている。

おそろしく豪華な教皇冠被ったグレゴリウス1世が地獄から かって王だった悪人を引き上げてる。黒のビキニ姿。

グリューネヴァルト 聖エラスムスと聖マウリティウス

依頼主の枢機卿アルブレヒト フォン ブランデンブルグの新たに崇拝の対象とした聖人エラスムスと崇拝の対象として復活させた聖マウリティウス

 

ペルジーノ 聖ベルナルドの幻視

天使を伴う聖母を見た幻視。なぜかヨハネとバルトロマイも立ち会ってる。まるで歩いてきたかのよう。ラファエロの師匠なので初期のラファエロの絵に似てる。ラファエロはただマネをするだけでなく自分のものにしてしまう天才で レオナルドやミケランジェロ風のもある。

これもルー爺購入

 

フラ アンジェリコ キリスト埋葬

修復の問題なのか フィレンツェで見た フラアンジェリコはもっとやわらかく感じたのだけど。

 

クラーナハ キリスト磔刑

慣例を打ち破り十字架が左右対称に並んでないので当時非常に衝撃的だったよう。中心はヨハネとマリア。イエスは聖母を弟たちにではなく最愛の弟子ヨハネにたくした。

 

ジョット 最後の晩餐

ヨハネ イエスの腕の中で寝てる。ヨハネが眠ったことは聖書に書かれてる。でも最愛の弟子。隣の2人がヨハネを睨んでる。前列後輪が顔の前にある。前列の光輪のないのがユダ イスカリオテ。黄色の服は彼のあとりびゅーと。

ルートヴィッヒ1世購入

 

デューラー パウムガルトナー祭壇画

キリスト降誕。馬小屋でなくてロバなどのいる家畜小屋。昔の絵は家畜小屋の方が多い気がする。その小屋の外に立てかけた軒で生まれている。生まれ落ちた瞬間で天使たちがイエスを支えている。

足元に紋章入りの盾がある小さな依頼者の家族たち。紋章入りの盾を持ってる。左右は聖ゲオルギウスと聖エウスタキウス

 

デューラー キリスト哀悼

左下に寄進者のアルブレヒト グルムとその妻

マルティン ショーンガウアー 聖家族

聖母がイエスに悪をよせつけないとされたチコリを渡している

ヴァンダイク 自画像

20代の肖像画。マントーヴァ公爵から授かった金の鎖を肩にかけています。

ヴァンダイク 聖セバスチャヌス

どう見ても画家自身がモデル。木にくくりつけられてる場面でまだ矢が刺さってない余裕の表情でこっちを見てる。

 

ルーベンス スイカズラの木陰のルーベンスとイザベラ ブラント

ルーベンスはこの時まだ貴族じゃなかったのに帯刀している。貴族の娘だったイザベラの両親を安心させるために貴族の姿で描いたそう。イザベラはエレーヌとくらべると 工房をきりもりした古女房みたいなイメージだけど この時ルーベンスより14歳年下の18歳。スイカズラは結婚の象徴。

この絵好き。

 

ルーベンス エレーヌ フルーマン

イザベラがなくなってから結婚した二番目の奥さん。イザベラとは親戚でルーベンスとは顔見知りだった。金襴のドレス 真珠と宝石の宝飾品 当時非常に高価だったレースのひだ襟 とても高貴な夫人として描かれている

同じく

 

エレーヌとその息子

30歳以上も歳の離れた奥さんがかわいくてかわいくてしょうがなかったんだな。ルーベンスが個人的に所蔵していた裸体画がウィーン美術史美術館にあります。

 

ルーベンス 最後の審判(大)

キリストからみて左は大天使ミカエルによって奈落の底に落ち 右は天に昇ってキリストから冠をうけようとしている。私は左のやぎだ。

 

ブリューゲル 怠け者の天国

若い頃の休日の長男みたい。豚がナイフをたずさえて歩いてきてるし あひるがお皿に身を横たえている。屋根に乗ったパンがおちてくるのを待ってる人もいる

 

ルーベンス 悪魔の失墜

火のもえさかる地獄に 罪人 悪魔 悪魔と同化した人が落ちていくところを集中的に描いたそう。黒黒してて 暗めでルーベンスにしては珍しい気がする。

 

アレント ダ ヒルダー アハシュエロスの前へ行く準備をするエステル

 

レンブラント イサクの犠牲

ナイフが手から落ちされた瞬間。エルミタージュのより動的。エルミタージュのは暗くて、ニス塗りすぎてよく見えなかった。ここのはガラス入れてるけど見やすい。

 

レンブラント 聖家族

最初の奥さんがモデル。レンブラントにも幸せな時があったんだなと思う。レンブラントにしては明るく幸せそう。

ぱんぱんに張った乳房に与えたばかりであろう母乳の滴が残っている。

 

ティエポロ 教皇クレメンスの三位一体の礼拝

 

バロッチ キリストとマグダラのマリア

復活したキリストが現れてる。マリアの衣装超豪華。

時々ティエポロと間違えてします。

 

 

ヴーシェ ポンパドール侯爵夫人

性的関係なくなった公式愛妾の立場を示す肖像画。本人に似てる必要ないので カンタン ド ラ トゥールの絵とあんまり似てない華やかな知的美人。本人の要望で本読んでる姿。当時の貴族女性はあまり本を読まなかったのだそうだ。中産階級出身の知性示しつつルイ15世との親密さ示す。

 

ナティエ フローラにふんしたバリオン侯爵夫人

当時1番の美人と言われていた。神話画モチーフだけど高貴な人の肖像画の重々しさも残ってる。

 

ティエポロ 東方三博士の礼拝

ヴェロネーゼの華やかさを受けついだティエポロ

カナレット サンマルコ広場

この前見たヴェネツィア の風景とほとんど変わってない。

オラッツォ ジェンティエンレスキ マリアを叱るマルタ

 

ルーベンス スザンナと長老たち

覗いてるを通り越して襲いかかる寸前。ヴィーナス風のスザンナはむっちむち。

 

朝もしっかり食べて ここにきてまだあんまり見て回ったわけじゃないけど 疲労の蓄積で集中力もなく 歩き回る力もなくなり とりあえず カフェインと糖分補給。

 

中二階にあったような。エレベーターに乗ると カフェここって書いてます。トイレもこの階って書いているので 困ったらエレベーターに乗りました。ここはあんまりややこしくはないけれど。

きれいな ここの建物にマッチした雰囲気のカフェ。

 

チョコレートの重いタルトの上にたっぷりの生クリーム。おいしかった。

 
作っていった ぜったい見たいのリスト見て まだ見てないのチェック。
 

ちょっと力が出たのでまた見て回る。

 

エル グレコ 聖衣掠奪

ヤン ホッサールトダナエ

お父さんを殺す子供をうむと予言され お父さんによって高い塔に閉じ込められたダナエ。高い塔にいたせいで空を飛ぶゼウスの目に留まり 黄金の雨になって降ってくるゼウスを受け入れるダナエ。受け入れるダナエと 拒否するダナエのバージョンがある。イタリアのルネッサンスでは官能的な裸体(ヌードを描くのはよくないこととされていたので スザンナの水浴などと同じように 裸体を描く口実にされていた)であることが多いけど ホッサールトは中世の伝統を守り ダナエの純潔の象徴として裸体で描いていない。

これを見せられて 神話やアトリビュート、当時の人の知識や価値観などの知識がないとただのきれいな絵になってしまうと学んだ。

 

アードリアン・イーゼンブラント キリスト奉献

エルサレムの神殿のはずが当時の聖堂風の建物

 

スティーブン ロックナー 聖アントニウス 教皇コーネリアス マグダラのマリア 聖カタリナ フーベルトゥス と寄進者

 

ハンス ブルクマイアー キリスト磔刑の祭壇画

外扉 聖ジキスムンドと聖ゲオルギウス

 

内側 キリスト磔刑

ラザロ

イエスが友とよんで 復活させた方。

マルタ

マリアを叱責するお姉さん。

 

ホルバイン父 聖セバスチャヌスの殉教 左 聖バルバラ 右聖エリザベート

 

ドメニコ ギルランダイオ フィレンツェ サンタマリア ノヴェルラ大聖堂の主祭壇画

聖母子と燭天使 聖ドメニクス 大天使ミカエル 洗礼者ヨハネ 使徒ヨハネ

左右パネル シエナの聖女カタリナ 聖ラウレンティウス

ルー爺 王太子時代にメディチ家から購入と記載があったけど メディチ家って絶えてトスカーナ公位をマリアテレジアの夫にとられて 最後のご当主が美術品をフィレンツェから持ち出してはならないと遺言したんじゃなかったかな。

 

デューラー ヤバッハ祭壇画の扉の内側

聖ヨセフ ヨアキム シメオン ラザロ

 

アルトドルファー 栄光の聖母子

聖母が天の女王であることをしており 聖母をとおして 天へのアクセスが可能であることを示しています。

 

ラファエリーノ デル ガルポ キリスト哀悼

ここにいないはずの洗礼者ヨハネと聖ヤコブが描かれているのは 依頼者の名前の由来になった聖人だからではないかとのこと。使徒のヨハネ マリア マグダラのマリアはいたと記述があったはず。

フィリッポリッピの弟子

 

フィリッポ リッピ 聖母子

ルートヴィッヒ1世が王太子時代に購入。なかなかの目利き。

 

フィリッポ リッピ 受胎告知

閉ざされた庭と白百合 伝統の聖母の純潔表現。静かに受け入れる聖母

 

フラ バルトロメオ 幼子イエスの礼拝

寝てるヨセフ イエスに礼拝する聖母と 天使に支えられて礼拝する洗礼者ヨハネ

 

レオナルド ダ ヴィンチ 聖母子 またはカーネーションの聖母

レオナルドの若いころの作品。題にもなってる聖母の差し出す赤いカーネーションはキリスト受難の血

 

アルバート バウツ 受胎告知

 

ラファエロ 垂幕の聖母子

これもルートヴィッヒ1世が王太子時代に購入。テンピ家の聖母の6、7年後に描かれた。

 

ラファエロ カニジャーニの聖母子

18世紀末に塗り消された天使が修復により描き加えられています。洗礼者ヨハネを抱きかかえるその母エリザベツと聖家族。

ラファエロ テンピ家の聖母

これもルートヴィッヒ1世が長年奔走してやっと手に入れた。

 

ジョバンニ ベッリーニ 風景の中の聖母子

 

マゾリーノ 聖母子

 

ゲラルド スタルニナ 最後の審判

お墓から人々が復活しています。一方 悪魔にとりつかれた人も。

 

ヤコボ パッサーノ 聖母子と 聖マルティヌス 聖アントニウス・アッバス

 

ティッツィアーノ 貴族の肖像

サンティアゴ騎士団の赤い十字架 重い金の鎖  毛皮の姿で高位の貴族であることがわかります。ナポリのスペイン総督ペドロ アルバレス デ トレド との説があります。

 

フランツ ハルツ  ウィレム ヴァン ヘイトハイセンの肖像

 

ティッツィアーノ 皇帝カール5世

これよく手に入ったねと思った。カール5世といえば ティッツィアーノのこの姿か甲冑姿が思い浮かぶくらいなんだけど。

ティッツィアーノがアウグスブルク滞在中にカール5世本人からの依頼で描かれました。甲冑姿のカールをミュールドルフの戦いの勝者として描いたのに対し こちらは痛風に悩む年老いた支配者として理想化されず描かれました。赤いじゅうたんと錦の垂れ布が皇帝の権威を表しています。

 

 

ティントレット ウルカヌスに驚くヴィーナスとマルス

浮気現場に踏み込まれたヴィーナスが平然としているのを 夫ウルカヌスが浮気の証拠を探しているかのよう。しかし壁にかかるのは鏡のように磨き上げられたマルスの盾で テーブルの下に兜をかぶったマルスがいる。

 

 

読んでくださりありがとうございました。